2人のヒミツ ///////
からの続きです。暫く三人称でのお話となります。
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「いててててて!何すんだよ伯父さん!!」
不破尚は、片桐弁護士を『伯父さん』と呼びその当人は、彼を『松太郎』と呼んでいる事に気付いた者が、聞いてきた。

「あ、あの片桐先生。不破くんって甥っ子さんなんですか?松太郎って呼んでましたよね?本名、尚じゃない?」

片桐弁護士は聞かれたので、淡々と説明してきた。

「ええ。不破尚は、私の妹の息子つまり甥です。本名は、松に太郎と書いてしょうたろうと読みます。」

不破松太郎…。

それを聞いた全員の頭に、マイクを持ちこぶしを聞かせた歌を唄う不破尚のイメージが浮かんだ。

ぶわっはははははは!!😆💣✨

「松太郎って、松ちゃんだ!まっつあん!」
「ミュージシャンってより演歌歌手だよ!本名だと。」
「甥っ子なのに全然似てない。不破って整形か!腹いて~~クソ笑えるんだけど。」

「人の名前で笑うな~!!クソ~!!伯父さん覚えてろよ!んにゃろ~~!!」

その場に、爆笑の渦を発生させた本人は、顔を真っ赤にして疾風の如く走り去ってしまった。マネージャーの安岐祥子も追いかけて走り出した。
「ちょっと尚!待って~!!」

その頃、蓮とキョーコは出演するトーク番組の収録スタジオへとたどり着いていた。

「敦賀くんおはよう。今日はヨロシクね。」
声をかけてきたのは、ダークムーンで共演した貴島秀人である。

「やあ貴島くん、おはよう。俺もヨロシクね。」
「貴島さん、おはようございます。私も宜しくお願いします。」

丁寧なお辞儀をして挨拶をするキョーコ。その姿に、ん?と顔を傾げてキョーコをマジマジと見る貴島秀人。

「あれ?その声…もしかして京子ちゃん?」
「そうですけど…分からなかったんですか?」
「いや声聞くまで、全然分からなかった!嘘~滅茶苦茶綺麗で可愛いじゃん。正直、俺の相方より断然いいわ。」

そう今日は、蓮とキョーコだけでなく他のゲストが何組かいる。
今回は、『同じ事務所に所属する仲の良い異性のタレントとのコンビ』というテーマでオファーが来ていたのであった。

「貴島さん、それちょっと失礼なんじゃない?私には魅力ないのかしら?」
そう言ってきたのは、同じくダークムーンでヒロインを演じた百瀬逸美だった。

「いやそんな事ないって、逸美ちゃんも綺麗で可愛いよ。ツンケンしないでよゴメンね。」

「貴島さんの相方って百瀬さんだったんですね。おはようございます。本日は宜しくお願いします。」

「うん。ぶっちゃけ俺達は俺が主演するドラマの番宣目的での出演だけどね。逸美ちゃんがヒロインでもあるから、丁度いいってんでオファーが来た。先日はどうもね二人とも友情出演で出てくれて。」

四人で談笑していると、もう一組のゲストもスタジオ入りしてきた。

「おはようございまーす!村雨泰来&愛華入ります!本日はヨロシクお願いしまっす!!」
やたらとハイテンションなノリで挨拶してきたのは、愛華だった。しかし注目したのはその衣装である。
なんとゴスロリファッションでの登場。
蓮とキョーコは、その姿に見覚えがあり呆気にとられてしまっていた…。

「あれって…あの時の服ですよね?敦賀さん。」
「うん…そうだね。まだ持ってたんだ愛華ちゃん。」
キョーコは、蓮に耳打ちしてボソボソ話していると、村雨泰来、蓮達に話しかけてきた。

「そこのお二人さんはまるで本当に恋人同士みたいだな。耳打ちしてなーにボソボソ話してるん?」
ニヤニヤしながら冷やかす様に言ってきた村雨に対してキョーコは、

「なななな何を言ってるんですか!村雨さん!私ごときが敦賀さんの恋人だなんておこがましい!敦賀さんは、一流の女優を目指す私にとって、憧れの先輩で崇拝すべき神の寵児の如くの存在なんですよ!」
顔を赤らめて手をブンブン振って力説する京子の話に、皆がため息混じりに突っ込みまくっていた。

「京子ちゃんって本当に恋愛に対して疎いんだな…。」
「でも、顔を赤らめてるってことは少し期待してもいいんじゃない?」
「もしかしたら、京子ちゃんも敦賀くんの事気になってる存在になりつつあるのかもね。」
「さっき、京子ちゃんのお母さんとも話してたよ。あの服見立てたの敦賀くんらしくて、それ聞いてお礼言ってたし。もしかしたら点数稼ぎかも。」

スタッフ達の話を聞いて、百瀬逸美が首を傾げて聞いてきた。
「あの京子ちゃんのお母さんって仕事に着いてきてるんですか?ステージママなのかな?でもダークムーンの時には会ったことなかったんですけど。」

「いや違うよ。キロノットに出演している、弁護士の最上冴菜先生って京子ちゃんのお母さんなんだって。さっき偶然知ったんだ。皆もビックリしてたよ。」

「え?そうなんですか?」

その話に、近くにいた番組プロデューサーが食い込んできた。
「その話本当か?ってあれ?って事は京子ちゃんって…。」

プロデューサーが京子の顔を食い入る様にじっーと見つめ観察し始め、そしておもむろにスマホを取りだし電話を何処かへとかけている。

「皆さん、そろそろ収録がはじまりますのでセットに入ってください。」

プロデューサーの怪訝な顔を尻目に番組の収録がスタートした。

へと続く。

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さてさて、プロデューサーは一体何に気付いたのかな?
冴菜さんの母親カミングアウト発言により、京子のバックにとんでもない人物がいる事を知ることになります。
そしてジワジワとその噂は、広まっていきキョーコだけでなく蓮もその騒動に巻き込まれることになりすのでお楽しみ下さいませ。