2人のヒミツ /1/2/3/4/5/6
からの続きです。暫く三人称でのお話が続く予定です。
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楽屋を出て、キョーコは蓮にエスコートされ歩いていると
、すれ違う人々皆が二人を見ていて注目の的になっていた。
その一方で、キョーコとは別のスタジオへ向かおうとしていた弁護士軍団も別の意味で注目されていた。
特に、キョーコの母である最上冴菜弁護士に視線が集中しており、何やらひそひそ話をしている者もいる。
「あれ?最上さっきと少し感じが変わってないか?口紅の色も違うし後ろ髪の髪止めも違うのになってるよな?キョーコちゃんが着けてたのとデザイン似ているし。香水も着けてる?」
藤堂弁護士が、冴菜の変化に直ぐ気付き話しかけていた。
「ええ、これはあの娘のヘアメイクさんがついでだからと、私にもメイクを施して下さったんです。バレッタは、キョーコのと同じブランドから出ているものらしくてお揃いにしてみたら面白いからと、付けられました。最初は断ったんですけどね。コロンもキョーコと一緒です。押しきられて結局、たまには気分転換にいいかと思うことにしましたよ。」
淡々と喋る冴菜を横目に、藤堂弁護士は内心笑いつつ全員その場から離れ収録スタジオへと向かって歩きだしたのである。
弁護士軍団が歩きだした直後、蓮とキョーコが談笑しながら一緒に歩いていると前方から見知った顔が歩いて来た。
キョーコの幼馴染で、今やカリスマミュージシャンとなった不破尚こと本名『不破松太郎(ショータロー)』である。マネージャーの安岐祥子と一緒だ。
ショータローは、前方に敦賀蓮が居ることに気付いたが一緒にいる美少女がキョーコと気付いていない。
「おはようございます、どうも…敦賀さん。女連れでヘラヘラ笑って楽しそうにしてますね。仕事先でナンパとは何考えてんだか。」
一応挨拶しつつもヘッと笑って、蓮を小馬鹿にしたショータローに対してキョーコはムカついた。
「ちょっと失礼でしょ、ショータロー。敦賀さんはこれから私とトーク番組に出演するから一緒にいるだけよ。こんか馬鹿ほっといて行きましょ敦賀さん。」
「そうだね最上さん。じゃあね不破くん。」
ニコニコ笑顔で、軽くあしらって二人ともショータローと別れた。
ショータローは、その場で足を止め呆然と立ち尽くしてしまい暫く動けずにいたら…
「はあ!?今のキョーコか!?な、なななな何だ!ありゃあ!!化け物かアイツは!!美緒といいナツといい、紅葉まで!!コロコロ姿変えてんじゃあねえよ!!」
姿の見えなくなった二人が去った方向を向いて、肩を落として唖然とするショータロー。
「はぁ…何なんだかなあ。普段は、素うどんで地味で色気のねぇ、只の普通の女なのに。」
頭をクシャクシャしながら大きな声でキョーコの悪口を言っていると、マネージャーの祥子が何だか慌てていた。
「ちょ、ちょっと尚!大きな声で言い過ぎよ…って、尚!後ろ!」
祥子は、ショータローの後ろを指差し青ざめている。
「祥子さん何してんだ?何青ざめてんだよ。後ろって何だ?」
ショータローが振り向くと、そこには悪鬼の如くの面相をした片桐弁護士がショータローの直ぐ近くで睨んでいた…。
「んどわ~!!○×♪#△¥@$&!!」
言葉にならない声を発して驚くショータロー。
「松太郎~!!お前はなんちゅーこと言っとるんだ!しかも何だ?あの挨拶と態度は!敦賀くんはお前より芸歴は上!事務所は違えど芸能界の先輩だろう!更に、幼馴染のキョーコちゃんにも向かって悪口まで言うとはな!!少しは、キョーコちゃんの礼儀正しさを見習ったらどうなんだ!彼女の爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ!私はお前の伯父として情けなく思うぞ!」
頭の両脇を拳骨でグリグリしながら、説教をする片桐弁護士と怒られている不破尚。なんだなんだと皆が注目しており呆気にとられていた…。
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さてさて、ショータローは片桐先生にどんな叱咤をくらうんでしょうかね?
それとも、その場から逃げちゃうかも??
どうなるのかな??