あんたの名前は

宮迫?

吉本? 




あんたも

隠蔽体質なの?!


お弁当箱を吊り棚の奥に隠蔽するという大罪に続き、さらに嘘を重ねようとする中学生娘の卑怯で卑劣な悪行に


現在を憂い将来を案じた

愛情深い母親みえ氏による

渾身の叱責の前で  


声をあげて笑ったという旦那氏

 


父親心を隠蔽した上

自らを楯に娘を守ったわけではないのだろうが


笑い飛ばして誤魔化すような 

姑息な企みがあったわけでもない。



ただ  


熟慮する猶予さえ

与えられぬまま

笑い声を発してしまった。


それだけのことなのだろう。


笑い上戸と言われる私には

みえさんの旦那氏の気持ちが

とてもよくわかった。




父親である前に

夫である


少子化や核家族化、女性の社会進出と、家族を取り巻く環境が急速に変化している今、のびのびと子どもが育つために父親に期待される役割とはなんでしょうか。

一家の稼ぎ手として家族を守る。
常識やルールを教えて、社会と子どもとを結びつける。
寝かしつけやお風呂など、子どもの世話を積極的に担う。

そんな父親像が世間的には語られることが多いようです。いずれの役割も大切で、その通りなのですが、ここには根本的に足りない重要な視点が1つあります。

それは「父親である前に夫である」ということです。

子どもを持つ男性は、父親であることを意識するより前に、「夫であることの意味」をご自身に問うてみてほしいと思います。子どもがのびのびと育つかどうかは、安定した夫婦関係の先にあるものだからです。

大前提として子どもは、どんな理屈を並べたとしても、母親のことが大好きです。男の子女の子問わず、乳幼児期に限らず、小・中学生、高校生になっても母親に褒めてほしいし、甘えたいもの。


思春期あたりから反発心を露わにする場合もありますが、母への思慕の念がなくなるわけではありません。


日常で接する時間の分厚さや、心の届き具合も、子どもにとって母親というのはやはり圧倒的に特別な存在です。

ですから、子どもの成長にとって最も重要な父親の役割とは、自分が子どもに対してどう振る舞うか以前に、

「母親である妻がどうしたら笑顔でいられるか」
「妻が安心して子育てできるには、どのような環境が必要か」

を意識して行動することなのです。

子どもにとって一番大切な母親を、大事にしてくれる人がいい父親である――。


小川  大介

教育家・見守る子育て研究所 所長

小川 大介

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。



結局、令和になった今もなお、家庭内での子育ての役割分担の割合はまだまだ母親に集中していますよね。家事育児に夫が物理的に参加すれば、その分だけ母親の負担が軽くなる、というほど問題は単純なものではないのです。


「妻を支える」ということ


では、夫は妻をどのように支えればいいのでしょうか。もちろん妻の子育て行動を全肯定すればいい、という話ではありません。


大事なことは、肯定する・否定する(注意する、アドバイスする)というスタンスではなく、「認める」「理解する」というスタンスに立つことです。


過干渉や教育熱の過剰さが気になったなら、妻をそのような姿に追い込んでいる、母としての責任感や義務感という重い荷物の存在に気づく。そしてその重荷を肩から下ろさせてあげることが、夫の大事な役目となるでしょう。


知識のある方は、「DV連鎖」という、精神的・肉体的虐待を受けて育った親(父親・母親問わず)が、結果的に自分も子育てで同じ状態に陥ってしまうという、複数の世代にわたる深刻な問題を思い起こすかもしれません。


しかしここでも、

夫としての務めは「認める」こと。


「正しい・正しくない」と裁くのではなく、パートナーに何が起きているのかを理解しようとする姿勢です。


「大切な存在である妻が、怒りの感情を制御できない事情とは一体何なのだろう。怒り散らしたくてしているはずがないのだから、そこまで追い詰められる何かを抱えているんだろう。そこから抜け出させてやりたい、助けてあげたい」という視点をもって、妻に接することなのです。


日頃から子どもに対するパートナーの様子・行動をよく観察すること、


事情がわからないならわからないなりにねぎらう、感謝を口で伝えること、自分ができる家事を意識的に増やす。


そうした日々の小さな一つひとつこそが「妻を支える」ということなのです。



妻の姿を見て、「自分の妻はどういう人間で、どのようでいられることが大事か」を考えること、


そして夫自身も「自分はどういう心持ちでいられることを求めているのか」と自分を見つめ直すこと。


それを夫婦で互いに理解し合うことが、子どもにとってよき親であるためにも絶対に大切なのです。


夫婦がお互いを思いやり認め合うと、家族の中に余裕ができ、子どもの精神的な自由空間が生まれます。「さあ、父親として育児家事を頑張るぞ」と気合いを入れなくても、子どもが自ら伸びることができる家庭環境となるのです。




いを思いやり

認め合う心


余裕

自由な空間


「さあ、頑張るぞ」と

気合いを入れなくても


自ら

伸びることが

できる環境





一月ほど前から、

みえさんの向かい側の席には、

新人の若い男性がいる。



今日、みえさんが

     

「話を聞くときは

 まず、きちんと座って。 」



と、言った。



するとその男性は









僕、今きちんと座ってますよ。



 みえさんからは 僕が

立っているように

見えるんですか?? 

 と応えた。 




いつも斜めに座るのは 

 長身で手足が長いためなのだろうか。 




       と思ったりもしていた私は

気がつけば

声をあげて笑っていた。