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外れます




 

『ヒロシさん一生応援します!』

『ヒロシさん一生LOVE です!』


たくさん届いていたファンレターに

必ず書いてあった言葉です…。



みんな死んだんでしょうか?





死を考えることが、最近の流行というかたしなみのように思われていると聞くと、私は実に不思議な気がする。

曽野綾子

1984年4月20日 第一刷






私は小さい時から、どう見ても頭の切れる生徒ではなかったが、カトリックの学校に育ったおかげで幼稚園の頃から毎日自分の死ぬ日のために祈ることを教わった。

つまり
いつの日かよき死を
与えてくださいますように

と祈る癖がついたのである。


四十代の終わりになると、わたしはいよいよ死を考えない日はなくなった。
死と生は抱き合わせのものだから、二つは必ず対になって私の生活に関与してくるのである。

だから

たまには死を考えましょう。

などという言葉を聞くと、不思議な気がする。


どうして


そんなに大切なことを

たまにしか

考えないでいられるのかと思う。





敵意とルサンチマン(うらみ)

〇〇してくれた人に
敵意を示すものもいる。

〇〇したのがいけなかったというので☆☆を恨み、

〇〇してくれなかったというので★★を恨む。

要するに

誰が
何をしてくれたのであっても
してくれなかったのであっても

すべて不満に感じてしまう。


あたかも
☆〇の責任が、☆☆や★★にあるかのように思われるのである。

こうした非難はだいたいにおいて
不合理なものであるが

☆☆や★★に敵意を向ける人は
やり場のない感情をぶつけるための

スケープゴート(犠牲者)を
必要としている

のであり

周囲の誰もが対象となり得る。

最後までそばにいた
家族や友人、医療従事者、神父などは
最も責められやすい対象なのである。   



あきらめー受容

日本語の「あきらめる」という言葉は、本来「あきらかにする」という意味を持つ。
悲嘆のプロセスにおいて、「あきらめ」の段階、すなわち自分の置かれた状況を「あきらかにする」作業はきわめて重要である。

愛する人はもはや
この世にいない。

このつらい現実に勇気をもって直面することにより、相手(の死)を心から受け容れられるようになる。

この段階において、人は、現実の世界に立ち返り、事実を受け止めようとする真剣な努力をする。

受容とは、単に
受動的に運命に身を任せることではなく

現実を
積極的に
受け容れようとする
行為である。  



希望〜ユーモアと笑い

ユーモアと笑いは健康のために欠かすことのできない要素である。

悲嘆の闇を貫いて新しい希望の太陽が最初の光を投げかける頃、忘れられていた微笑みが戻り、凍てついた心を溶かしてあたたかいユーモアのセンスがよみがえる。


ユーモアと笑いの再発見は、悲嘆のプロセスを上手に乗り切った印でもある。


ユーモアについてのよくある誤解は、


それが

「根っからの楽天家の態度、

あるいは幸運に恵まれた人の反応に

過ぎないという考え方」


であるが


これは

事実無根である。




ユーモアは、しばしばほかならぬ悩みや苦しみの克服に際して見られる。


このことは、ドイツのよく知られたユーモアの定義にも表れている。




サムネイル

ユーモアとは 

「にもかかわらず」笑うこと




苦悩や落胆を味わった上で

「にもかかわらず」笑いを忘れぬ態度こそ

真の成熟したユーモアの証である。



ユーモア精神とは


この世の悲惨を

無視も否定もせず


同時に

それが


人生を最終的に規定するのではないことも

知っているのである。






立ち直り〜新しい誕生

悲嘆の最終段階とは、喪う以前に戻ることを意味するのではない。

苦悩に満ちた悲嘆のプロセスを経て、新たなアイデンティティを獲得し、より成熟した新しい人間としてうまれかわるのである。






昨今、生きにくさだとか、自己肯定感、アダルトチルドレンという概念が浸透し

ときには過剰に反応したり
乱用されがちであるとの
指摘もあるとはいうが

正しく自認する人もいるなかで

本当はそれらは

自認しない人ほど
厄介なものであるという。 

自認が出来ない、そういう大人は
他者から大人として尊敬され
大人として扱われることを望みつつ

同時に

隠された依存性を満足させてもらいたいと、無意識下で要求する。





ゆえに

隠された依存性をもつ
大人をあやすことは
子どもをあやすよりも難しい。

なぜなら

あやされていることに
絶対に
気づかれないように
あやしてあげなければならないのだから。





「好きになろうと努力をしたけど
どうしても好きになれない」って
言われたとです・・・

誰でもいいから、彼氏が欲しい

って女の人に

振られました。