数年前、一人暮らしをはじめたばかりの19歳の女性宅に深夜、若い男が侵入するという事件があった。


その女性は、電話で

「鍵をかけていたはずの玄関から入ってきた。」

「だから、自分はパジャマのまま裸足で窓から逃げだして近くのコンビニから通報してもらった」と話し

「これから、親と警察が来るから待っている」と言って


それきり、私達の前に

姿を見せることはなかった。


私以外の人たちは


「鍵をかけ忘れていただけだと思う」「物盗りだよ。二度と来ないって」

という反応だった。


けれど


私はそれは「間違い」なんじゃないかと思っている。


結果的に、犯人は捕まらず

彼女は実家に戻ったままである。



「鍵をかけ忘れていただけ。

物盗りだよ。」

「大丈夫、大丈夫」


普段は人に寄り添える優しい人たちがそう言ったとき、私は訊いた。



「一人暮らしの部屋で深夜物音がして、目が覚めたら知らない人が室内にいたっていう経験をしたことはある?」


「一人暮らしの女性の部屋に、深夜に忍び込もうと思ったことはある?」


そんな経験をしたことがない彼ら、彼女らに


「物盗りが、一人暮らしのお手頃価格の若者向けワンルームマンションを狙う理由はなに?」ということも訊いてみた。



「ただの物盗り。鍵をかけ忘れたタイミングで、偶然その男がそのドアノブに手をかけたら開いた。


そう思うのは、


あなた達が、犯罪予備軍ではないからですよ」




ヤツはね、ものすごく気が弱くて

結構頭が悪いんだ。






刑事さんは、そう言ったけれど

この事件の真相は

信じられないくらいに

巧妙だった。






これは、
かなり長いおつき合いのブロ友さんにとっては、懐かしいかもしれない「山本さん」の記事である。

この記事の最後に私は








と書いた。

犯人が、通りすがりの見知らぬ人だと思っていたのは私だけで

彼は、私のことを知っていた
ということである。

 


 

独り暮らし女子の車は

赤系統の車は

やめたほうがよい


パステルカラーも

避けたほうが

いいと思いますし


ぬいぐるみを

置くのもやめる。


安全な車

そのイメージは


おっさんの車






犯人が話したらしい内容を記すと


ストーキング対象を定める決め手のひとつは、車だったのだという。

 

独り暮らし用アパートの駐車場だけでなく、コンビニや公共機関の駐車場、時には町中を走る車を物色するのだそうだ。


車がわかれば、住んでいるマンションも部屋もわかるからである。


犯罪気質がなく  かつ  被害にあったこともない人(ごく普通の人)には、理解しがたく大袈裟に聞こえることもあると思うけれど


私自身は自分が被害にあって、加害者が逮捕されてから


世の中の通り魔的犯行とされているもののなかにも、もしかしたら  計算づくのものがあるんじゃないかと思うようになった。


犯罪者は  反社会的な行為に対して

私たちの  想像を越える労力を費やす



万一のときは

被害が広がらないうちに警察に相談しましょう。


即刻解決というわけではないけれど、意味がないとも思わない。




その際、交番よりも最寄りの警察署のほうが親身になってもらえるかもしれない。



個人的な経験からの感想にすぎないけれど、

 

警察署に行ったほうが、交番よりもたくさんの刑事さんに直接会えるというのは確かなことで


私のその選択に、刑事さんらも「それは賢明です」と言った。



お手柄だよ。


車のナンバーをしっかり覚えてきてくれる人って、ほんといないんだよ。


車種とか色なんて、

犯人の身長はこれくらいっていう話と同じで、あまり意味がないんだ。


ナンバー、ありがとうね。



自分の身の安全を最優先したうえで

気づかれないように相手の車のナンバーを記憶することは、とても重要。


検挙につながる可能性が俄然上がるということで、  


若い女性だった私が、車のナンバーのメモを手に署にやって来た時


俄然やる気が出た

オッサンに任せろ


と思ったのだそうだ。


ドライブレコーダーやスマホ撮影が有効なのだと思うけれど 


そんな余裕がないなかでも

4桁は必ず覚えて

記号 運輸支局もできるだけ覚える。



当時、刑事さんは私に「車種等がわかっていても4桁のうちの一つでも間違えていたら捜査は難航する」のだと言った。


顔だけを覚えていても

探しようがない。


そうも言い


私自身も犯人確保の数日前に

いくつもの似通った顔写真を見せられながら


あ、この人かな。

こっちのほうが似てたかなと迷った。


実際の顔写真を見た瞬間には

「こいつだ!!」と確信しましたが。




引越で運輸支局が変わったら、ナンバープレートも速やかに変更しましょう。



その地域のものじゃないことで

「親が近くにいないんだ。」と思うのだそうです。




一人暮らしの娘のマンション

その玄関に

パパの靴



令和になっても、女子友宅には

その光景があったと

23 歳の長男が言っていました。






雨上がりの空を見ていた

 通り過ぎてゆく人の中で


哀しみは絶えないから

小さな幸せに 気づかないんだろ


時を越えて君を愛せるか

ほんとうに君を守れるか 


空を見て考えてた

君のために 今何ができるか


忘れないで どんな時も

きっとそばにいるから


そのために僕らは この場所で

同じ風に吹かれて

同じ時を生きてるんだ


自分のこと大切にして

誰かのこと そっと想うみたいに 



切ないとき ひとりでいないで

遠く 遠く離れていかないで


疑うより信じていたい

たとえ心の傷は消えなくても


なしたもの探しにいこう

いつか いつの日か見つかるはず


いちばん大切なことは

特別なことではなく


ありふれた日々の中で 君を


今の気持ちのまゝで 

見つめていること


君にまだ 言葉にして

伝えてないことがあるんだ


それは ずっと出会った日から

君を愛しているということ


君は空を見てるか

風の音を聞いてるか


 もう二度とこゝへは戻れない 

でもそれを哀しいと 

決して思わないで


いちばん大切なことは 

特別なことではなく 


ありふれた日々の中で 君を 

今の気持ちのまゝで 

見つめていること


忘れないで どんな時も 

 きっとそばにいるから 


そのために僕らは この場所で

 同じ風に吹かれて

 同じ時を生きてるんだ


どんな時も きっとそばにいるから