榛名由梨舞台生活60周年記念公演「永遠物語」の私的感想(未見の方は閲覧注意) | たからづかを愛していた▪タカラヅカを愛している▪宝塚を愛していく…多分

たからづかを愛していた▪タカラヅカを愛している▪宝塚を愛していく…多分

恐らく、殆ど大部分宝塚の話になると思います^_^;
ごく稀に日常とか…

見てきました!


正面から撮影すると、自分が反射して写るので斜めから撮影(笑)




初演・再演…まだ歌劇を知らなかった
再々演…ファンにはなっていたが、バウの壁はまだ高かった
再々々再演…暗黒時代に入りつつあった
再々々々再演…ファン復活していたが、情報不足で見逃した
(再々演ポスター、記憶にあります。懐かしい…
初演、結城の親分、麻月鞠緖女史だったのか…見たかったな((T_T)))


という訳で、今回が初めての「永遠物語」です。
(阪東妻三郎氏の映画版は、幾度か拝見)


では、私見バリバリに…




まだコロナ禍だけど、現在は中休み状態

の中、幕を開けた奇跡的な公演だと思います。


榛名女史の「限界への挑戦、更なる高みを目指す姿」が煌めいて見えました(’-’*)♪

レジェンドな方々、小さい頃に見て久しぶりな方々、最近までご覧になっていた方々…皆、嵌まってました。


初演は幼児だった私…今やオバサンですが(笑)

でも、見るタイミングが「今」で良かったと思います。

再々演の時に見ても「寂しゅうて…」あの松五郎の苦しみとか、「何かスゲーもの、見たな( ゚д゚)ポカーン」程度で、きっとピンとこなかっただろうし…

今は多少なりともね、「人の心の機微」とか考えたりするようになりましたから( ̄▽ ̄;)


私は今回が初めてなので、セットは今までと一緒なのかわからないけど、階段を効果的に使っていて、面白いなぁ…と思いました。
(ブリーゼホール、最前列も入れていたし、客席通路通る演出も…こちらは思いきってます。大劇場もそろそろ…)

草野旦氏、こんな良作芝居作れたなら、もっと芝居作品作って欲しかったな…勿体ない(*_*)

でも、こうしてリクエスト多い作品になったのは、草野氏にとっても幸せでしょうね…
(プログラムにお姿が…谷川俊太郎氏っぽくなられてましたが、お元気そうで何よりです( ̄ー ̄))


後、「昔取った杵柄」といいますが、本当にね…

OGの方々の元々のポテンシャルとパフォーマンス力、凄すぎる!

普段は、昔に培った技芸をそんな使うことがないだろうに、少し稽古して現役、いや現役時以上の力を発揮するって…(゜ロ゜)


私はありがたいことに、2回見ることが出来ました。
(初見見て、これが一度切りなんて!と即、チケ足した)

後、数日公演あるし、本当に是非ご覧になってほしいです。
(千秋楽、ライブ配信あります。カメラ入るから、いつかスカステでも放映すると思う)

ああ、これが最後の永遠物語になるのかな…


例えそうだとしても、「(作品の)心は、いつまでも残る」…この公演を見ることが出来た喜びも、いつまでも残る。幸せです( ´∀`)


登場人物も、ざっくり私見バリバリに

富島松五郎(榛名由梨)…

「月組の大将」、榛名女史の真ん中芝居を生で見るのは初めて…
パッと見、晩年の松方弘樹氏風でした( -∀-)
(バッディの覚醒シーン、珠城りょう女史が榛名女史に見えたのですが、やはりお三方はどこか似てるのか…以来、時折榛名女史のバッディを妄想している(笑))
歌、声量凄かった…「徹子の部屋」にご出演されて歌った時は何か弱々しさを感じて、ちょっと不安でしたが…その時は、きっと緊張してたのね(゜.゜)
「自分自身との闘い」という台詞が出てくるけど、松五郎と榛名女史のそれがリンクしているように感じて…
元とはいえ、フェアリーのお年を数えるのは気が引けるけど、やはりお年を思うと、たくさんの台詞やら、歌やら、階段登り降りやら、おんぶやら、太鼓叩きやら、どれだけ大変なことか…
それら全部をやり通し、かつ役になりきる榛名女史の底力に圧倒されっぱなしでした。
その力、どこから出てくるんだろう…
流されてばかりの己を反省しました…一度位は、自分自身と闘わねば(苦笑)
初演時は、今の私より若かった榛名女史…ピンとこなかった部分も、年を重ねて分かるようになったりしたのかな…お聞きしてみたいな(*´-`)
2回共、夫人が敏雄を見送るシーン、黙ってキセル吸う姿から、ずっと泣かされて…
「永遠」を貫く為に、命削っていった姿がやるせなかったですね…


吉岡良子(麻乃佳世)…

再々演時、研一で敏雄の子供時代に抜擢されて「スゲー!」と思ったあの頃が懐かしい…
(後々まで、おとめに好きな役で「敏雄の子供時代」を上げておられて、余程思い入れあるんだなぁ…って(゜.゜))
そんな麻乃女史が、永遠の女性、吉岡夫人…感慨深い…
現役時、台詞回しがややオーバーに感じていましたが(汗)、今回は、再々演時の春風ひとみ女史にどこか通じる、しっとり気品ある芝居で、素敵だった( ´∀`)


吉岡敏雄[壮年](燁明)…

「三十数年ぶりの芝居…」ウソでしょ!?(゜ロ゜ノ)ノめちゃめちゃ芝居も歌も良かったんですけど!
思えば首席入団された方…いざとなれば、すぐに出来る方なんですね(゜.゜)
ビジュアル、誰かに似てる…と考えて、ハッと浮かぶ…田村正和氏系だった( -∀-)
今は、主にダンス教室で教えておられるみたいですが、ご主人の理解があるなら、もっと舞台出てほしいなぁ…


結城豊造(寿ひずる)…

今回、歌ではなく、芝居に徹する寿女史…男役されるのは久しぶり?
だとしたら、ブランク感じさせないの、凄すぎる!
口跡の良さ、貫禄、間の良さ…全く文句無し!
歌が圧倒的なので、芝居も上手だというのが認知されにくいのが惜しい気がする…
家庭に入られていた間のブランクを軽々超える…勿論、並々ならぬ努力されたと思うけど、元々の才能が凄いのですね…今度は、生歌を聞きたい(* ̄ー ̄)
(ここ数日、寿女史の「夜霧のモンマルトル」を聞いてます…控え目に言っても絶品です!)



富島よね(若葉ひろみ)…

やろうと思えば、まだまだ吉岡夫人出来る若葉女史…今回は、哀しい汚れ役です。
映像は見てるので、芝居上手い方なのは知っていたけど、生で見たら、本当にとんでもなく上手いな!(゜ロ゜)
そして、まだまだ現役感ある「艶」もあるし…
これだけ綺麗で上手くても、「知る人ぞ知る」な芸能界…どんな世界なんだろか…(-_-;)


後は

鈴鹿照女史の元気な姿を見て嬉しかったし、未央一女史の芸達者ぶり(貫一、素晴らしかった(笑))に感心し、青山雪菜女史は、変わらず透明感あったし、汐美真帆女史は変わらず渋いし、久城彬女史は変わらずイケメンで…等、懐かしい方々のパフォーマンスも凄く良かったです(’-’*)♪


今、現役の方々の年を重ねた姿が、ますます楽しみになりました。

だって、これだけのパフォーマンスを見せてくれるんですからね!長生きしよう(笑)


おまけ

パンフ広告ご紹介


榛名女史から14代末、現月組大将の月城かなと嬢…目元メイクが変わると、ちょっと別人っぽい( ̄▽ ̄;)

榛名女史からの「芝居の月組」は、今に至るまでしっかり受け継がれています。なので、榛名女史には安心して頂きたいです( ´∀`)