やっとこ破れたガラスの天井 | たからづかを愛していた▪タカラヅカを愛している▪宝塚を愛していく…多分

たからづかを愛していた▪タカラヅカを愛している▪宝塚を愛していく…多分

恐らく、殆ど大部分宝塚の話になると思います^_^;
ごく稀に日常とか…

100周年の時だったか、石田昌也氏が歌劇に


「この100年の間に、女性ショー作家が生まれなかったのが不思議で残念…」


と書かれていた…と記憶していますが…


私もいつになったら、女性演出家のショーが見られるのだろう…ディナーショーやコンサートはあるのに…と思っていました。



宝塚の裏方は、長い間男性社会でした。

女性スタッフといえば、OG振付家や日舞・バレエ・声楽講師位で…


春日野八千代先生が、ご自身の主演舞台で演出も手掛け…というのはありましたが、植田景子女史デビュー迄、ホンも書く演出家は生まれず…

(みさとけい女史が、退団後に演出助手をされてましたが、すぐに辞められて…裏に回ってみると、想像以上に大変だったんだろうな…)


植田景子女史や作曲の吉田優子女史等が少しずつ、ガラスの天井を破っていったのですが、ショーの演出助手はしても、なかなかデビューせず…


女性視点で作る宝塚のショーは、どんな風になるんだろう?見てみたいな…まさか、私の生きてる間は見られない??


で、女性初の栄誉に一番近いのは、小柳奈穂子女史…と見ていました。
(児玉明子女史にショーを任せてみたら、起死回生になったんじゃないか…と思うけど、ご本人が芝居志向なら仕方ない)


しかししかし…ガラスの天井を破ったのは、まさかの上田久美子女史…


…先ずは素直に女性ショー作家の誕生を喜びたいし、上田久美子女史に芝居・ショー同時にこなす「両刀使い」の意欲があったことにも嬉しい驚き…

ストーリー仕立てな所も上田久美子女史らしいし、偉大なる高木史朗氏や鴨川清作氏の後に続いてくれたら…


…しかし、「神々の土地」からこの「バッディ」迄あまり時間がなく、緻密に入念に作品を作ることが出来るかな?というのが不安ではありますが…

内容は…まぁ、やってみないと分からない( ̄▽ ̄;)


私としてはせっかく女性ショー作家が生まれたんだから、最初は大成功じゃなくて良いので、今後もショー任せられる位にはまとめあげて来てほしいな…と思っています。
(「金色の砂漠」のフィナーレを見る限り、羽目は外さなさそう…という希望は持ってるけど)


で、不思議で残念…と書いた当の石田氏が、前座の芝居担当…


…新聞の書評で面白そうだなぁ…と思っていた所だったので、舞台化早すぎてビックリ(笑)

まぁ、「王妃の館」みたいに、あれこれ設定変えてくるんじゃないか?だし、普通に楽しみにしておくので、石田氏もこれでもう一花、咲かせて下さい(笑)


…両方の内容見てみたら、芝居とショーの演出チェンジ版も見てみたくなった…

前半  芝居 石田昌也 
          ショー 上田久美子

後半  芝居 上田久美子
          ショー   石田昌也

にしたら、ものすごく話題になったのに…
(まぁそれをしたら、生徒さんや製作スタッフ死ぬし、セットや衣装いくらお金かけても、足りないけど(汗))

まぁ、そこまでしなくても、女性ショー作家誕生ってだけで、ムラの二八(ニッパチ)の2月対策には充分かな?


ともあれ…私が生きてる間、暗黒時代じゃなくてファン戻りした今に、女性ショー作家誕生を見届けられるなんて、ファン冥利に尽きますね…( ;∀;)