寒牡丹と冬ぼたん 関西花の寺25ヵ所 石光寺と當麻寺奥院と當麻寺西南院  | ほっしのブログ

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1月11日(木曜日)
寒牡丹と冬ぼたんを観に奈良に行って来た。
奈良県葛城市にある石光寺、當麻寺奥院、當麻寺西南院
當麻寺自体が牡丹の名所。
 
冬に花を咲かせる牡丹には、2種類。冬ぼたんと寒牡丹
 
「冬ぼたん」と「寒牡丹」の違い
 本来、牡丹は4月下旬~5月が見ごろなのですが、この時期に咲いている牡丹は「冬ぼたん」や「寒牡丹」と呼ばれています。 調べて見ると、青々とした葉を携えているのが「冬牡丹」、花だけなのが「寒牡丹」
「冬ぼたん」は春に咲く牡丹を人の手によって温度管理などにより“春だよ”と思わせて冬に咲かせたもの。
「寒牡丹」は春と冬に咲く品種で、牡丹自身が寒いことを知りながら咲く
 

 

 

先ずは、関西花の寺二十五霊場20番札所   

慈雲山(じうんざん) 石光寺(せっこうじ)  寒牡丹(かんぼたん)

所在地  奈良県葛城市染野字枇杷ヶ辻387番地
山号  慈雲山(じうんざん)
院号  普照律院(ふしょうりついん)
宗旨  浄土宗(じょうどしゅう)
宗派  ? → 浄土宗興律派 →浄土宗鎮西派
本尊  阿弥陀如来
創建年 飛鳥時代後期
開基  伝・役小角
正式名 慈雲山普照律院石光寺
別称  染寺(そめでら)
札所等 関西花の寺二十五霊場第20番
文化財 石造如来坐像(県指定文化財)

 

主たる花  ボタン シャクヤク
四季の花  ロウバイ・ウメ・寒咲アヤメ・枝垂れ梅

 

石光寺HP

 

華麗なボタンが咲き誇る「ボタン寺」。シャクヤクも見もの。

天智天皇の御代、この地に仏の形の霊光を放つ大石があり、それを知られた天皇が弥勒如来を彫らせて堂宇を建立され石光寺勅号を賜ったのが当時の開基で、役の小角が開山となりました。

聖武天皇の御代、中将姫が蓮糸を染めた井戸の「染の井」とそれを干した「糸掛桜」が現存しているため、「染寺」ともいわれ、親しまれています。

正門

本堂  常行堂(阿弥陀堂)

石光寺はホンモノの寒牡丹

弥勒堂(みろくどう)日本最古の石仏が安置されている

中将姫様(ちゅうじょうひめ)が手に持っているのが糸、

左がイトカケ桜。

「染井戸」

糸を洗い清めた後、桜の木に糸をかけて干しました。

そうすると乾いて色は、5色になったといいます。

ミツマタ

お住職は、『藁苞(わらづと)』と表現している藁帽子

山茶花

あちこちに石仏がある。

与謝野晶子の句碑

与謝野鉄幹の歌碑

しぐれ(時雨)の楽譜 雨のやなぎと書いて時柳(時雨)

冬の風情を見せる寒牡丹

十三石塔

蠟梅と寒牡丹

もう時期が終わろとしてる

ここにも、石仏

寒牡丹には、それぞれ名前がついてある。

おもろい石道

水仙と春を待つ牡丹(奥側)

敷きさざんかに寒牡丹と句碑

山茶花(さざんか)満開

境内

輪廻昇華(りんねしょうか)を意味する場所

蠟梅(ロウバイ)

地蔵菩薩

鐘楼に寒牡丹

山茶花と鐘楼

聖観音様

境内

寒咲アヤメ

お寺の壁をはみ出てる樹齢250年の百日紅(サルスベリ)

 

 

続いて、當麻寺奥院(たいまでらおくのいん)(冬ぼたん)

當麻寺(たいまでら、常用漢字体は当麻寺)

所在地    奈良県葛城市當麻1263
山号    二上山(にじょうざん、ふたかみやま)
宗派    真言宗、浄土宗
本尊    当麻曼荼羅
創建年    伝・推古天皇20年(612年)
開基    伝・麻呂古王
札所等    新西国三十三箇所第11番
     関西花の寺二十五霊場第21番(西南院)
             仏塔古寺十八尊第8番(西南院)
            大和十三仏霊場第6番(中之坊)
            大和七福八宝めぐり(中之坊)
            法然上人二十五霊場第9番(奥院)
            西山国師遺跡霊場第14番(奥院)
            神仏霊場巡拝の道第32番(奈良第19番)
文化財    東塔、西塔、曼荼羅堂、塑造弥勒仏坐像ほか(国宝)
     金堂、乾漆四天王立像、木造阿弥陀如来坐像ほか(重要文化財)
            中之坊庭園(史跡・名勝)

「当」は「當」の新漢字であり、「当」という字ができる前からお寺はありますので「當麻寺」が正しい表記です。駅名や新聞などは常用漢字を使用する原則のため、「当麻寺」と表記されます。「たいまでら」と読みます。

当麻

異なる宗派で護るお寺
當麻寺は創建当時三論宗を奉じていましたが、今は浄土宗真言宗という異なる宗派によって護持される全国でも珍しいお寺。
これは、當麻曼陀羅が宗派を超えて多くの人々に信仰されたことによります。法然上人や弘法大師以外の高僧や祖師も當麻寺を訪れています。古来の名残が今も宗派の形として残っています。
 

仁王門(東大門)

當麻寺奥院HP

當麻寺最大の塔頭(たっちゅう)である奥院は、

浄土宗総本山知恩院(京都市東山区)の「奥之院」として

応安3年(西暦1370年)に建立

正玄関

手水

奥院本堂

阿弥陀堂

冬ぼたん

寒牡丹と違って、葉っぱがついてますね

宝物館と西塔と冬ぼたん

奥院楼門

浄土庭園

阿弥陀仏の姿を写す極楽の池「宝池」の回りを巡る池泉回遊式庭園

宝池

阿弥陀堂(庭園側)

大方丈(おうほうじょう)と庫裏(くり)

二河白道(にがびゃくどう)の庭

念仏信者の極楽浄土に対する信仰心を譬えた「二河白道」を冠した庭。

二上山で古代より産出される金剛砂を火の川、白砂を水の川に用いている珍しい庭園。

 

続いて、関西花の寺25ヵ所 21番札所  當麻寺西南院(たいまでらさいないん)

 

西南院は、無断転載はお断りしますとの事で、HPは転載はありません。

 

主たる花    シャクナゲ ボタン 紅葉
四季の花   【春】ぼたん・なんじゃもんじゃ・

          ハンカチの木・花いかだ・さつき

       【夏】さるすべり・蓮【秋】もみじ

       【冬】ろうばい・千両

主な文化財  ・阿弥陀如来 ・中将姫 ・役行者 ・弘法大師・不動明王 

       ・馬頭観音 ・大黒天 ・地蔵菩薩
       ・五大明王 ・愛染明王 ・歓喜天 ・文殊菩薩
       ・十二天 ・尼藍婆、毘藍婆(伝 前鬼、後鬼)
       ・當麻寺扁額(後奈良天皇筆)

       ・文亀曼荼羅旧軸木・平成来迎図 など

 

當麻寺(当麻寺)は飛鳥時代(612)に創建。當麻寺の塔頭寺院である西南院は坤(ひつじさる)(裏鬼門)の守の寺院として創建されたのが始まりで、西塔の別当となった。

その後、弘仁十四年(八二三)に弘法大師が同院に留錫(りゅうしゃく)して、

曼荼羅堂に於いて「いろは歌」を御想念になった。
この時より同院は、真言宗となり、法灯は守り続けられ、人々の厚い信仰を集めている。
同院庭園は、江戸初期に造られたものを、
中期に一音法印によって改修された池泉廻遊式庭園で、西塔を東側に組み入れ、
その優姿を池泉に落し、美しい陰影は絵画そのものであり、他では見ることかできない。

山門

牡丹園

蝋梅と千両

中門?と受付

本堂

石楠花(シャクナゲ)と庫裏

国宝の西塔を借景にした西南院庭園。

本庭園の魅力のひとつが、池泉に映り込む西塔

園内には「みはらし台」があり、そちらからは東西両塔を確認できる。

この写真でも奥に東塔が映っている

お茶席(左)が特等席となる鶴亀庭園

水琴窟(すいきんくつ)

江戸の文化の華 文化文政の頃、江戸時代の庭師によって考案されたという水琴窟

日本庭園最高の技法の一つといわれ「つくばい」の鉢前に造られたもので
「洞水門」(とうすいもん)とも言われる。

 

心で聴く音 水琴窟のご紹介(西南院HPより、お借りしました)

『運命によって諦めを得た〈媚態〉が〈意気地〉の自由に生きるのが<いき> である』
                 (九鬼周造著 「いきの構造」より)
といわれる <いき> は、美の意識を表すが、水琴窟はの表現そのものである。

「水琴窟は」このすべてを表現している。
 ・その姿はすべて土の中に隠されている。(見えがくれ)
 ・つくばいの石組や形も派手さは何ひとつなく、待ちわびて聴く小さな音色
  造る者のゆとりと遊びの心が表されている。(わび・さび・渋さ)
 ・この音色は、心で聴く音色である。(省略とゆとり)
 ・流れ出た水の音よりも、水滴と水滴の間を聴き余韻を楽しむ。(余情と余韻)

動画撮ってみましたけど(~_~;)聴こえるかな?

水琴窟は音の文化の一つであり、

一つの余韻を追って耳は限りない静寂に出会う。
それは自然と出会い、そして五感と出会う。

待ちわびる音色は、無への世界へと入り込む。

この単純にして微妙なる音色一つを求め、静の中に動を求めて、

己をば無我の境地へと引き入れてくれるものが水琴窟であろう。

アガパンサス?

 

関西花の寺25ヵ所と寒牡丹、冬ぼたんの旅

超長編写真ブログを最後まで見て頂き、誠にありがとうございます。

感謝の念に堪えません<m(__)m>

 

では、またネ(@^^)/~~~