バンクシー
※顔が公開されていないので今回は本人の写真はありません。
アートはいたるところに潜んでいるもので、美術館だけが公開する場ではなく
街の壁や地下鉄、いたるところに作品は溢れている。
ロンドンに住んでいる友人と美術について話していると
美術館もいいけど、こっちはグラフィックアートも凄いよ
という言葉から興味が湧き
まずは大堂ともいえるバンクシーについて調べていくうちに、すっかりと虜になっていました。
ユーモアセンスと社会風刺を織り交ぜた作品は、笑えるものも多いですが、色々と考えさせられます。
これは有名なグラフィックですが、少年が手にしているのは火炎瓶のはずが花束へ。
おっと、キースへリングのデザインを取り入れている。笑
こういうことをサラッとやる面白さ。
その着眼点はもちろんですが、
僕がバンクシーを凄い思うのは、見せる人の対象をしっかり把握している点だと思います。
パロディをやるにしても、有名な作品をもじり
政府や戦争への反感を表すものはわかりやすく。
これってどういう意味かというと
例えば、町で子供が遊んでいても見ただけで、理解できるようにしているって事です。
子供と大人が楽しめるアート
これって物凄く難しいと思う
ただのペイントなら綺麗なもので終わるけど、メッセージも加えるとなるとさらに難しい。
この対象をしっかりと捉えてどの作品も保っているグラフィックアーティストは少ないと思います。
もちろん警察との衝突もあるようですが、
今ではバンクシーはその作風が広く認められているため、自治体などからも好意的に受け入れられることが多いそうです。
一般的な支持も厚く、作品が描かれたビルの不動産価値が高騰したり、彼が残した作品自体も時には高値で取引されることもあるのだとか
もちろん何でもルールは破っていいものではないですが、
ちゃんと本人はバランスをみているのでしょうね。
これからの動きがとても楽しみなアーティストです。