ジェームズ・マクニール・ホイッスラー
ダンディな紳士
粋で皮肉屋、知的でエレガント、
ウィットに富んだ会話
自らの美学に殉じる伊達男たちを人は“ダンディ”と呼んだ。
黒のフロックコートに身をつつみ、一房の白い前髪を上向きに整えた洒落た風貌のホイッスラーは、まさに当時のダンディの代表的人物でした。
自らモデルの衣装をデザインするなど、ファッションにもその美意識を発揮して、服装へのこだわりはてしなく。
はぁ…とため息がこぼれる程、
僕が憧れにしている大人像。
そした浮世絵や版画など
日本の文化を取り入れた絵を
ジャポニズムいいます。
その先駆者はホイッスラーともいわれているのですが
取り入れ方が実に上手い。
うちわや提灯、陶器の柄まで
全面に押し出す訳ではなく、
サラッと演出するセンス。
もう一つホイッスラーの特徴としてあげられるのが連作、ノクターン
淡いトーンで描かれた作品群。
昨年、横浜で実物を鑑賞しましたが、
これは夜なのか?早朝なのか?
どこの街なのか?
実に不思議な感覚に陥り、柔らかな中間色に引き込まれました。
スーッと自分の中に入ってくる感じというか。
ノクターンをはじめ
ホイッスラーの作品は音楽に関連させたものが多く
音楽が音の詩であるように、絵画は視覚の詩である
とのこと。
常に自分のルールをもっていたことも
ダンディといわれる由縁なのかもしれません。
ついでに美術館の音声ナビゲーターはリリーフランキーさんでした。
なんか納得できますよね。笑