第34話
「明かされた真実とかのんの進路(夢)」
かのん
「タケル、ここからは、一人で行くね。」
タケル
「はいはい。」
マルガレーテ
「!?」
かのん
「マルガレーテちゃんだよね?」
マルガレーテ
「人違いじゃない」
が
大音量でスマホが鳴る
マルガレーテ
「!うわぁぁぁぁっ!?……もう!………ふん!」
タケル→気配消して遠巻きから眺めてる
(おっちょこちょいやな。( ̄▽ ̄;)
かのん
「ウィーンの音楽学校、入学出来なかったんだよね?」
マルガレーテ→面食らった
「!?」
かのん
「お姉さんと同じ学校に入りたかった………入れなかったんでしょう?」
マルガレーテ
「………何処で聞いたの?」
かのん
「………書いてあった(マルガレーテのSNS垢に)、私も昔、受験失敗したんだ、音楽科目指してたんだけど………落ちちゃって………」
マルガレーテ
「一緒にしないで!あんたなんかとはレベルが違うんだから!」
かのん
「でも、夢が奪われたように思えたのなら、同じ、私ね………小さい頃から夢があったの、"世界に歌を響かせたい"………自分の歌で、世界中の人を笑顔にしたいって、だから、いっぱい練習したけど、それが楽しくて何も苦じゃなかった。」
かのん
「……でも、人前で急に歌えなくなった………その時の私なんか音楽科なんて夢のまた夢。」
マルガレーテ
「同情してるって言うの?」
かのん
「違うよ!同情なんかじゃなくて…………」
マルガレーテ
「ふざけないで!私に勝って、人の夢を貴女は奪ったのよ!」
かのん
「夢を奪った………?」
マルガレーテ
「!………なんでもない!」
かのん
「どういう事?」
マルガレーテ
「………帰る………」
かのん
「マルガレーテちゃん!私がマルガレーテちゃんの夢を奪ったって、どういう事!?」
マルガレーテ
「!」
かのん
「どういう事!?教えて!」
マルガレーテ
「………条件だったの………」
かのん
「え?」
マルガレーテ
「向こう(ウィーン)でも、ラブライブは知られた存在でね、ウィーンの音楽学校にやって来た日本人のカリスマのピアニストが広めたの………受験に落ちた私がそこで優勝出来たら、推薦で編入を考えてもいいって。」
かのん
「編入?(広めたの響さんだったのは聞かないでおこう………)」
マルガレーテ
「私の家は音楽一家なの、家族に推薦してもらえば、学校に入れる可能性が上がる、お姉さま達と肩を並べることができるかもしれない。」
かのん
「………それで、ラブライブに?」
マルガレーテ
「当然でしょ、じゃなきゃ、私があんな下らない大会に出るはずない。」
かのん
「下らなくなんかないよ、ラブライブは。」
マルガレーテ
「下らないわ!私より貴女の方が上だなんて!そんな評価を下すステージも、観客も、みんな下らない、貴女ならわかるでしょ?どっちの歌が上手かったか、なんなら今から決勝を辞退してもいいのよ?」
かのん
「それはできない、だって私達の方が上だと思ったから!」
マルガレーテ
「………何を言うかと思ったら………」
かのん
「私達は全員、みんなに歌を届けたいと思ったから一つになれたと、その思いは貴女より強かった。」
マルガレーテ
「………ふん、意味わかんない。」
そして、新学期 Liella!の全国大会進出の報告会の後、かのんは理事長に呼び出される、理事長室にはマネージャーのタケルの姿もあった。
それは、マルガレーテが入学するはずだった、ウィーン国立音楽学校への留学の話だった、
理事長
「私立結ヶ丘女子高等学校の澁谷かのんを当校に招きたいと留学生として、学費や生活費はあちらで面倒を見てくれるって、葛葉くんの奥さんも語学面や音楽面もサポートしてくれると買って出てくれるそうよ?」
かのん
「タケルさん、知ってたの?」
タケル
「お前がマルガレーテを探しに行ってる間にな、響から電話が来てな。」
響
(私、あの娘の才能を埋もれさせたくはないんだ。)
タケル
「だが、決めるのはかのん自身だ。」
響
(彼女の世界に歌を響かせる、素敵な夢だと私は思うの。)
タケル
(あ、あの人影………全く。)
タケル
(何やってんだ……アイツら。)
「みんなどうしたの?」
To be continue…………
第35話
「気になるあの話題!?(夢)」
に続く!