第33話
「もがれた翼(夢)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221011/21/198801323/cf/5d/j/o1080060715187122038.jpg?caw=800)
マルガレーテ
「あり得ない………………」
マルガレーテ→司会のマイクをひったくり
「私はこの結果を認めない!!」
舞台袖
二乃
「あんのガキンチョ!この期に及んで………」
agくん
「二乃ちゃん!落ち着いて!」
タケル
「二乃、やめな………あとはかのんを………俺たちが育てたスクールアイドル達を信じよう。」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221011/21/198801323/35/1b/j/o1080060715187122042.jpg?caw=800)
かのん
「マルガレーテちゃん。」
マルガレーテ
「!」
かのん
「この結果は聴いてくれたみんなの出してくれた答えだよ、スクールアイドルは一人じゃない………みんなと一緒だから素敵なライブができるんだと思うの………それが伝わらないなら、マルガレーテちゃんにはスクールアイドルのステージに立ってほしくない。」
タケル
(言うようになったな、一年前のお前さんに見せてやりたい位だわ。)
マルガレーテ→踵を返してステージを後にする
そして、祝賀会
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221011/21/198801323/1c/a1/j/o1080060715187122044.jpg?caw=800)
かのん
「くぅ~っ!!しあわせ~………。」
きな子
「こんな美味しいジュース、初めてッス~。」
メイ
「マルガレーテのせいで、一時はどうなるかと思ったがな。」
千砂都
「一年生が頑張ってくれたから乗り越えられた!」
可可
「頼もしかったデス~。」
agくん
「入った時とは断然、見違えるくらい、上達していますよ。」
メイ
「本当に!?」
夏美
「ネットではすでに話題になっていますの、今年から入った新メンバーが凄く頑張ったって。」
メイ
「ほ………本当だ………。」
四季
「メイは泣き虫。」
可可
「遂に次は全国大会………それにしてもムカツクのはあのウィーン・マルガレーテ!!」
メイ
「そうだ!神聖なラブライブに泥を塗りやがって!!」
夏美
「あの娘(マルガレーテ)にとってあの発言は最悪ですの、ものすごい勢いで批判されていますの。」
二乃
「うっわ………めちゃくちゃ叩かれてるじゃない………。」
かのん
「"もう、ラブライブに出てほしくない" 」
四季
「"あんなにいい歌だったのに、残念"」
恋
「"不満があっても、こんな所で言うのはどうかと思う"」
すみれ
「まぁ、悪いけど、自業自得ね。」
かのん
「なんであんなこと言ったんだろう………?」
すみれ
「それは悔しかったからに決まっているでしょう?」
かのん
「それだけなのかな?」
ありあ
「Happy new year!!」
ライトハロー
「あの~………皆さん、時計見て下さい。( ̄▽ ̄;)」
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かのん
「あら………年…開けちゃった…………」
そして、元旦の朝
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221011/21/198801323/0a/86/j/o1080060715187122053.jpg?caw=800)
かのん
「いよいよ、決勝かぁ………」
ネットニュースに一喜一憂していると、未だにマルガレーテが叩かれている記事を見つける。
かのん
「マルガレーテちゃん、まだ言われてる………」
タケル→お年玉を渡しにきた
「あけおめ~、仕方ねぇな、口は災いの元、このご時世、特に珍しいことじゃねぇ………気になるなら、SNSでググってみてみ。」
かのん
「あ、マルガレーテちゃんの……タケルさん。」
タケル
「ウチの奥さんの出番やな。」
かのん
「もしかして、去年の元旦に会った響さん?」
タケル
「ドイツ語ならアイツが流暢に喋れるからな。」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221011/21/198801323/9a/44/j/o0749094015187122054.jpg?caw=800)
響
(あなた、久しぶり、あ、かのんちゃんも!Liella!全国大会進出おめでとう、こっちでも、話が持ちきりだよ。)
タケル
「忙しい所、悪いな、響、翻訳してほしい奴があるんだが?」
かのん
「このマルガレーテちゃんのアカウントなんですけど。」
響
(あぁ、ウィーン家のご息女さんね、私もその娘のお姉さん達を指導してたんだ。)
響
(……………なるほどね………多分、家のプレッシャーもあったんだね……………二人共、よく聞いて。)
その夜
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221011/21/198801323/3b/29/j/o1080060715187122055.jpg?caw=800)
千砂都
(音楽学校?)
かのん
「うん、マルガレーテちゃん、高校からはお姉さんのいるウィーンの音楽学校に行こうとしてたみたいだけど、不合格になって。」
千砂都
(へぇ)
かのん
「SNSの投稿を響さんに翻訳してもらったら、そう書いてあったの。」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221011/21/198801323/c2/95/j/o1080060715187122061.jpg?caw=800)
千砂都
(そうなんだ………でも、ラブライブにはどうして出場を?)
かのん
「それは書いて無いんだ………不思議だよね……見返す為とか?」
千砂都
(でも、ウィーンに居たんでしょ?その為だけにわざわざ日本に?)
かのん
「………だよね………」
千砂都
(………気になる?)
かのん
「え………うん、不合格なったって聞いて、気持ちわかる気がするんだ、こんなに歌頑張ってきたのに、どうしてって。」
タケル
「かのん、マルガレーテの今日の投稿見てみ?」
かのん
「あ、これ、今、タケルさん車だして。」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221011/21/198801323/4a/11/p/o1080054015187122065.png?caw=800)
タケル
「ほい、きた。」
投稿があったのは神宮競技場(新国立競技場)の辺りに
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221011/21/198801323/21/c5/j/o1080060715187122069.jpg?caw=800)
そこには翼をもがれ、満身創痍の彼女がいた。
To be continue………………
第34話
「明かされた真実とかのんの進路(夢)」
に続く!