令和3年3月16日環境建設委員会質疑まとめ
以下4つのテーマにて質疑をしました。
1、中小河川の豪雨対策について
2、都市計画道路整備について
3、東京ストリートヒューマン1st事業について
4、都立公園について(石神井公園かいぼり、練馬城址公園)
1、中小河川の豪雨対策について
近年の激甚化・頻発化する豪雨に対して、整備効果の高いものが護岸整備と調節池整備です。
ちなみにもうひとつは流域対策で、地中に浸透させる量を増やしていくことです。
練馬区内では、平成17年9月に溢水被害も発生しており、その後の令和元年の台風19号では氾濫危険情報が発表されました。また、河川周辺の住宅では浸水被害も多々起こっていて、河川の整備による早期の安全性向上が必要です。
私は、昨年の委員会質疑で、白子川と石神井川の護岸と調節池の整備状況を確認し、石神井川の中流域において、城北中央公園調節池の第一期工事を令和7年度末の完成を目指し実施していることを確認しました。
そこで令和3年度の取り組みを確認しました。
答弁)
〇令和3年度は、白子川では、東西橋下流で工事を実施
〇石神井川では、都営上石神井アパート付近と扇橋上流の2か所で新たに護岸整備に着手
〇城北中央公園調節池については、貯留量約9万立法メートルの第一期工事で調節池本体の掘削を本格化
〇さらに、約16万立法メートルの第二期工事を新たに事業化し、主要構造や施工計画などを検討する基本設計に着手
石神井川、白子川の護岸整備をさらに進めることが確認できました。
また城北中央公園の調節池の第二期工事がいよいよ着手されます。
これが完成すると石神井側沿いの安全性は格段に向上します。
私からコロナ禍における厳しい社会情勢の中においても、都民の安全性を高めるための河川整備はスピードダウンせず、着実に実施するよう要望しました。
2、都市計画道路整備について
都市計画道路は、人やモノの流れを円滑にする広域的な効果や、生活道路への通過交通の抑制など地域的な効果が期待される重要な都市基盤です。
練馬区内の都道にはまだまだ道幅が狭く、ベビーカーや車いすが通るのに危ない状況が多々見られます。
また慢性的な交通渋滞箇所もあり、環境に大きく影響するとともに、経済損失にもつながっています。
目白通りの西端、北園から先や都営大江戸線延伸空間である補助230号線、環八春日町から練馬駅につながる172号線など早期開通を要望しました。
特に172号線は390mの事業区間に対して平成30年度末から用地取得率が41%と進捗が見られません。
早期に協力した地権者から不満の声も上がっています。
そこで進捗を確認しました。
答弁)
〇本区間については、これまで約4割の用地を取得している。
未取得用地については、マンションなど大規模な案件が大きな割合を占めている。
〇多数の権利者への対応が必要なマンション敷地については、取得のノウハウを有する東京都道路整備保全公社を活用するなど、取得に向けて鋭意取り組んでいる。
〇今後とも、関係権利者に対し丁寧に説明し、理解と協力を得ていくとともに、地元区とも連携を図りながら、早期の工事着手に向け用地取得を着実に進める。
ということで、鋭意交渉を続けているということがわかりました。
用地取得に関しては地権者と丁寧な交渉が不可欠です。
今後も丁寧な交渉をしながら、早期工事着手を求めました。
3、東京ストリートヒューマン1st事業について
都は平成2年度から個性豊かで魅力的な道路景観整備を行うシンボルロード整備事業を進めてきました。
一方事業開始から約30年たち、時代の経過とともに、人やモノの流れは変わり、都内各所で新たな都市開発が進むなど、地域の状況は大きく変化しています。
都市づくりや道路整備においても、人を中心とした歩きやすく、歩いて楽しい快適なまちづくりが求められています。
そうした変化を踏まえて、かねてより本事業の整備手法等について再検討し、事業エリアや事業内容を改定するよう求めてきました。
その結果、本年1月に本事業が見直され、新たに東京ストリートヒューマン1st事業として事業計画が策定されました。
基本理念、方針、整備方針、整備箇所を確認しました。
答弁)
○本事業は、多様な人々が集う、首都東京にふさわしい快適で魅力あるみち空間の創出を基本理念。
○風格ある景観や安全・安心・快適な歩行空間の創出、交流の活性化を基本方針として、道路の景観整備を推進。
○整備内容については、沿道や地域のまちづくりの状況にあわせ、歩道舗装や道路照明等を洗練されたデザインにより整備。
○整備箇所については、大丸有地区や渋谷駅周辺など、個性的で魅力的なまちづくりが進んでいるエリアを中心に、今後10年間で日比谷通りや明治通り等、19路線・27箇所・約18kmを整備。
練馬区にも桜並木が美しい千川通りや大泉学園通りなどがありますので、ぜひ練馬区も計画に入れて頂くよう要望しました。
4、都立公園について(石神井公園かいぼり、練馬城址公園)
都議会議員当選以来もとめてきた石神井公園のボート池かいぼりが実現しました。
そこで現在の状況を確認しました。
答弁)
〇石神井池のかいぼりは1月から池の水を排出し、1月16日と17日に池に生息する生物の捕獲作業を実施した。
〇捕獲した魚類等については、ブルーギルなどの外来種は駆除し、モツゴやギンブナなどの在来種については、池干し後再湛水するまでの間、一時的に保護している。
〇現在、再湛水を実施しており、湛水後は、在来種を池に戻す予定である。
〇来年度は、他の公園と同様に、水質の調査や生物の生息状況に関するモニタリングを実施していく。
今後モニタリングを行い、経過観察を行うとのことでしたので、
次回実施時には今回の経験を活かして実施するとともに、コロナ禍で今回はあまり人を集められませんでしたので、地域を巻き込み、イベントとして実施していただきたいと要望しました。
さらに豊島園あとに整備される練馬城址公園について要望をしました。
特に地域から様々な要望がありますので、丁寧に対応し、なるべく多くを取り入れてもらいたいと要望しました。
また特に豊島園の歴史や、練馬城址の歴史を残してもらうように要望しました。
答弁)
〇練馬城址公園の整備計画については、昨年6月に公園審議会に諮問し、本年1月に中間のまとめを公表し、地域住民も含む都民の意見を広く求める為、1か月間にわたりパブリックコメントを実施
○さらに、地元区と連携してパネルを展示したオープンハウスを開催し、多くの来場者から意見を個別に伺うなど、きめ細やかに対応するとともに、地元区に意見を照会
○今後、これらの意見も踏まえながら審議会に諮り、本年5月に答申を受けたのち、整備計画を策定
〇中間のまとめでは、新たな公園のテーマの中に、都民に親しまれてきた土地の歴史・風土、緑豊かな自然を生かしていくことを掲げており、練馬城や遊園地が積み重ねてきた文化やにぎわいの歴史を伝える憩いの空間を創出
○施設の例として、練馬城の地下遺構を保全し、来園者に紹介するとともに、遊園地の記憶を伝える遊具広場や、子供が楽しむことができる水遊び場などを示している
○今後パブリックコメントも踏まえた審議会の答申を受け、整備計画を策定
そして来年度以降の取り組みについて確認しました。
答弁)
〇来年度は整備計画を策定した後、速やかに事業認可を取得
○また、土地所有者と連携を図りながら、計画地内に残存する建築物や工作物などの撤去や測量を実施するとともに、公園施設の設計に着手する予定。
○今後、整備の途中段階においても周辺からの避難を円滑に受け入れる出入口や、避難空間を確保し防災機能を強化するとともに、豊かな緑の中で多様な人々が関わり交流を生む公園を目指していく
以上ご報告とさせて頂きます。
今後も地域のご意見を聞きながら、東京都に要望をして参ります。