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としまえん跡、練馬城址公園について
東京都議会議員の村松一希です。
今年の8月としまえんが閉園し、とても悲しんでいる一人です。
子どものころ、夏休みは毎日のようにプールへ通っていました。
最近は姪を連れて、近所の公園感覚でした。
豊島園では様々な会合が行われており、区民にとっては本当に身近で愛着のある場所です。
そんな「としまえん」跡に整備される練馬城址公園の計画について、都政報告会でお話しし、都議会環境建設委員会においても質疑しましたので、まとめました。
まずこれまでの経過
1926年(大正15) 豊島園開園(名称の由来は練馬城、豊島景村氏)
1957年(昭和32) 豊島園を含む約27ヘクタールを都市計画公園として決定
2011年(平成23) 東日本大震災を受けて、都は「優先整備区域」に設定
2020年(令和2)6月 覚書締結(東京都、練馬区、事業者)
2020年(令和2)8月 としまえん閉園
2023年(令和5) ハリーポッタースタジオツアー開場予定
平成23年に優先整備区域に設定された時、ちょうど練馬区議会議員に初当選した年でしたので、豊島園をどうしたら残せるのか、よりよい防災公園とはどんなものなのか、練馬区や東京都へ要望活動をしてきました。
これまでの村松の主な取り組み
○プールやメリーゴーランドを残せないか、練馬区、東京都へ要望(平成23年~)
→ 行政として運営は難しい。引き続き事業者に担っていただくしかない。
○ただの公園では防災機能が低いことから、総合体育館を作れないか(平成24年~)
→ ちょうど谷原の体育館改築計画があり、移設できないか検討
→ なでしこジャパンやベルディのメイングランドのオファーを頂き検討
○西武・ワーナー両者から説明を受ける(平成31年)
→ 地元区や都と連携して頂くよう要望
都市計画公園の出来るまでの流れ
昭和32年に多くの都市計画公園が決定
平成18年3月 優先整備区域を設定し、10年以内に事業化していく公園を見える化
平成23年震災後に優先整備区域の見直しを行う。以降10年ごとに見直す予定。
事業認可の取得 → 用地取得 → 公園整備
事業認可後、強制収用になるケースはまれ。所有者と協議の上、都が購入する時期を決定していく。
練馬城址公園の場合
西武がとしまえん撤退
→ ワーナーブラザーズへ一部土地を貸すことを決定
→ ワーナーが使わない部分は都へ売却
→ 都は練馬城址公園を段階的に整備していく
さて以下は11月5日環境建設委員会での質疑まとめです。
本年6月に締結した覚書の内容と位置づけについて
○都は、本年6月、緑と水、広域防災拠点、にぎわいといった三つの基本目標の実現に向けた公園の整備を、連携、協力して進めることについて、地元区、土地を所有する西武鉄道など事業者と覚書を締結した。
○本覚書は、関係者の責務として、東京都が策定する練馬城址公園の整備計画に基づき、公園の整備と適切な利用を進めることを実現するため、相互に協力することを定めたものである。
→公園計画やハリーポッター施設建設にあたって法令上必要な手続きではないことから、事業者の協力する姿勢の表れと捉えています。
今後の公園整備スケジュールは?
○都は、覚書を締結した同月には、本公園の整備計画を公園審議会に諮問し、9月に地域の特性などを踏まえ、都民の憩いの場や災害発生時の避難場所など公園に導入する機能を定めるゾーニング計画などについて審議を行った。
○今後、今月に予定している審議会において、整備スケジュールの概略等を示すとともにこれまでの議論を深度化し、来年度早期の審議会答申を受け、整備計画を策定していく。
公園整備にあたって地元から様々な要望があるがどういったプロセスで反映していくのか?
○都では、公園の整備計画を策定する際には、学識経験者や公募した都民を含む委員などで構成される東京都公園審議会に諮問し、答申を受けることとしている。
○また、審議会における中間のまとめの段階で、パブリックコメントを実施し、都民や公園利用者などの意見や提案を募るとともに、地元自治体に意見照会し、寄せられた意見を審議会に諮っている。
○本公園においても、地元区と緊密に連携を図るとともに、広く都民の意見を聞きながら整備計画を策定していく。
避難場所としての機能を維持しながら事業を進めるべきと考えるが見解は?
○練馬城址公園の整備について、都は、覚書に沿って災害発生時に避難場所やヘリコプター活動拠点となる、まとまった広場や防災施設に加えて、周辺からの避難を円滑に受け入れる園路などの整備を進め、地域の防災機能の向上に取り組んでいく。
○また、民間事業者による取組であるスタジオツアー施設においても、覚書に基づき、本公園の基本目標である防災拠点の実現に配慮し、避難場所ともなる広場空間や避難動線の確保など防災機能を踏まえた整備を進めるとされている。
○としまえんは閉園後も震災対策条例に基づく避難場所に指定されており、関係者間で連携して、本公園やスタジオツアー施設の整備中の段階においても、震災時火災における避難場所の確保に努めながら事業を進めていく。
委員会では以下要望しました。
整備中にも避難場所の確保に努めながら事業を進めいていくとのことですから、地域の方へもお伝えして、不安を払拭するように進めて頂きたい。
としまえんは地元に愛され、多くの方の思い出がつまった場所。その思い出が形として少しでも残るようご尽力頂きたい。
さらに地域の声に耳を傾け、丁寧な説明をしながら事業を進めて頂きたい。
今後も動向を注視し、よりよい整備を求めて参ります!
都政報告会でお話しした内容はYOUTUBEにもアップしています!
https://www.youtube.com/watch?v=9IEteJZ2RNs&t=12s