前回の続きです。

 

まずは低PERの代表格であり、設備投資が必要な製造業から、私も所有しているヤマハ発動機(過去5年間の平均PERは10.6)です。

 

5年前は

株価          2,308円(PER11.9)

売上高   1,502,834百万円

純利益     63,153百万円

資産合計  1,318,776百万円

うち固定資産 523,833百万円

負債合計     743,371百万円

純資産        575,404百万円

 

今(2月25日時点)は

株価          2,571円(PER6.7)

売上高   1,812,496百万円

純利益    155,578百万円

資産合計  1,832,917百万円

うち固定資産 788,218百万円

負債合計     932,246百万円

純資産        900,670百万円

 

この5年間の平均PERを簡易に10で計算すれば、益回りは10%ですが、ヤマハは3%程度の配当を行っているので、成長にまわせる益回りは7%として、1.07の5乗≒40%の株価上昇があってもよいと思いますが、実際には11.4%の株価上昇+43.7%のPER低下という結果になっています。

 

この間、純資産は325,266百万円(56.5%増)増えていますが、売上高は309、662百万円(20.6%増)しか増えていません。 ※売上高は少なくても上記40%の上昇とはなっていない。

 

また、固定資産は264,385百万円(50.5%増)増えていますが、主には投資有価証券です(製造装置等は増えていない)。

 

なお、純利益は大幅増(146.4%増)ですが、為替の影響もあるので何とも言えませんね…。

 

確実に言えることは、この間、市場からは評価されていない(株価11.4%増、PER43.7%減)ということです。