Port of Lonely Hearts | AREA73 MY NEXT THIRTY YEARS

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1973年出現、船長、だけど今は陸での仕事。
海に戻りたい坊主おやじの出来事、気になる事。


さて、次の港はBRUNSWICKの港です。

PORT NEWARKより南のため少し暖かい感じがします。

この港、岸壁のすぐそばにシーマンズクラブがあるんです。

シーマンズクラブは、各国の港に昔からある船乗りのための憩いの場です。

今では昔ほど利用者はいませんが、それでも岸壁のすぐそばにあると、やはり皆、シーマンズクラブを覗いて、ちょっとしたものを購入したりします。

このBRUNSWICKのシーマンズクラブは、岸壁のホントすぐそばにあるため、服も着替えずに、作業着のまま出向けるのが非常に便利なんです。

中にはビリヤードやちょっとした娯楽があったり、小さなコンビニエンスストアのようなお店があります。

かつては、両替をしてくれたり、国際電話をかけるための公衆電話が設置されていて、海外から海を渡って、港に着いた船員たちを待っていてくれました。

僕が初めてシーマンズクラブに行ったのは、会社の船で初めて次席三等航海士として、航海したヨーロッパのロッテルダムにて訪れました。

その時は、まだ船の右も左もわからないペーペーの頃でしたが、初めて仕事として船に乗り、慣れない生活の中、必死になって頑張っていたときであり、寄港地のほんの少しの時間ではあるものの、外に出て買い物ができたことがとても嬉しかった記憶があります。

以前にも少し触れましたが、この初めて行ったロッテルダムのシーマンズクラブで、日本人が来たからといって、松田聖子のアルバム『Canary』をしてくれたことがすごく印象的でした。

ココBRUNSWICKのシーマンズクラブでは特に音楽は流れてはいませんでしたが、昔からあるシーマンズクラブの雰囲気でした。

あまり品揃えはは良くなかったというか、他の船からも乗組員達が買い物をしていったと思われ、多くの品は残ってはいませんでした。

食べ物や飲み物はもちろんですが、下着なども売っています。

ホント今回はほとんど残っていませんでしたが、靴下やパンツのお得用パックが少し売っていました。


そんな中、ボクはあまりにも白髪が目立つヒゲをまた染めてみようかと思いヘアーダイを買ってみました。

実際このシーマンズクラブにいたのは10分ほどですが、長らく陸上の空気を吸わず、足を下ろしていない身としては10分でも気分転換になりました。


コロナの影響なのか、購入したときにサービスで消毒剤をくれました。


もちろん街に出て、買い物や食事を楽しむ時間があればイイのですが、なかなかそのような時間も取れないボクたちにとってはすごくありがたい存在です。


Johnny Cash「Port of Lonely Hearts」


『Now Here’s Johnny Cash』Johnny Cash 1961年リリースのアルバムから「Port of Lonely Hearts」。

若い頃の甘いフェイスにはに似合わない程の男っぽい声で歌うジョニー。

俳優としてもいくつか作品に出ていますね。

日本でも有名なドラマだと【刑事コロンボ】とか【大草原の小さな家】などにゲスト出演してます。

音楽的にはロカビリー、カントリーで、Elvis Presleyとも交流があり、活動をしていたようです。

この曲はロカビリーバラードで力強く歌われていて印象的です。