Hold on until it's over | AREA73 MY NEXT THIRTY YEARS

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1973年出現、船長、だけど今は陸での仕事。
海に戻りたい坊主おやじの出来事、気になる事。


いや〜もうなんで⁇って言いたいんですよね、ホント。


今朝の穏やかな朝焼け。

朝焼けに照らされて海も朱に染まっています。


昨日の夜になりようやく風も穏やかになり、うねりも小さくなって、久々迎えたキレイな朝焼け。


海もホント久々に静かで、船の揺れもなく、滑るように走る船。


甲板に出ると、船が走るコトでの風を感じられ、気温も暑くなく、寒くなく、澄んだ空気を全身で受け止められる、そんな朝。

ホントに気持ちのイイ朝でした。

昨日まで荒れた海を抜ける為にほぼエンジン全開で走り続けましたが、このまま走り続けたら予定よりほぼ1日早く着いてしまうので、朝食を摂った後から機関長にお願いして、エンジンを半分くらいの出力にしてもらい、減速。


それでも予定到着時刻より8時間くらい早く着く計算。


まだ少し先もあるのであまりきっちり時間通りに着くような速力にするのではなく、多少の余裕を持って。

改めて天気図と睨めっこ。

関東の南東の海域ではかなり大きな低気圧が東にゆっくりと移動しているけど、この影響は明日以降かな。

上手くいけばあまり影響を受けずに航行できるかも。

朝焼けの日は天気もイイから、気分もよく、珍しく(?)何となく後回しにしていた書類達を午前中に処理して。


やや潮の影響を受けて減速していましたが、それも想定内。


昼食後に二等航海士に今後の航行の仕方を説明したりして、順調、順調って感じに。


なのに、その午後の当直の二等航海士からしばらくしたら連絡が。

「風が強くなり、速力も2ノットくらい減速してます。」と。


昼から自室でしか出来ない書類などを処理していて、確かに風が強くなってきたなぁ〜とは思いながら、自室でも速力を確認できるので、確かにちょっと減速気味だなぁ〜と。


その時やっていた種類をサッと片付け、船橋に。


んんっ⁉︎


風は益々強くなっているし、速力もアレ?ってくらい減速しているじゃないかっ⁉︎

二等航海士が

「どんどん風が強くなり、速力も下がっています。」と。


『こんな風が吹くような予想天気図じゃなかったよね?』なんて二等航海士に言いながら、ホントに見る見るうちに速力が低下。


なんでなんだ⁉︎


それくらいに一気に風は強まり、速力は減速。


おかしくない? そんなレベル。


30分も経つと朝、8時間くらい余裕があるだろうって思っていた速力から、逆にこの速力だと予定日時にたどり着けないまでの速度に。


とは言え、2、3時間もすれば落ちつくだろう。


そんな感じで様子を見ていたのですが、一向に風は弱まらず、多少速力は回復して、この速力でちょうど予定時刻に着くって感じなのですが…。


なんで、こんな風吹いているワケ??


関東南東沖のデカい低気圧の影響なんだろうな…読みが甘かったのかな、ボクの。


でも、ここまで風が吹く予報でも無けりゃ、そんな気圧配置じゃないはずなのに、今ボク達が走っている海域は。


ホント、なんで?


この航海、ずっと荒れっぱなしじゃん‼︎



さて、今日は

SEIKO BALLADS 『ROMANTIQUE』1991年リリースの松田聖子のトリビュートアルバムからKim Carnesが歌う「Hold me」。

その後Michael Jonesがカバーして少し話題に成りましたが、彼女の味のある少しハスキーな声で歌われる「抱いて…」こと「Hold me」がイイんですよ。

Hold me into the night,

While the storm continues

We are protected here

Hold me my heart feels small

In the wind and rain,

Hold me until it's over.

Hold me until it's cleared again


基本的には松本隆の詞を元に英語の歌詞を付けたものですが、世界観がそのままで、David Foster作曲だけあり、日本の曲のカバーというより、元の鞘に収まった感さえあります。

もちろん松田聖子の原曲もいいんですけど、この英語の歌詞が好きなんですよね。

「SEIKO JAZZ 3」の企画があるなら、この「Hold me」歌ってくれないかなぁ〜聖子自身が。


In the wind and rain,

Hold me until it's over……嵐が去るまで誰か抱いて、守ってくれたらイイんですけど、今夜もまた耐え凌ぐ夜になりそうです。

そう、Hold on until it’s overです。