[テル]が恋しい… | AREA73 MY NEXT THIRTY YEARS

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1973年出現、船長、だけど今は陸での仕事。
海に戻りたい坊主おやじの出来事、気になる事。

久々のイギリス。
やっぱり華やかだぁ〜。

とはいえ、EuroStarがSt.Pancrasに着いて、TubeのVictoria Lineに乗り換えVictoria まで。
Victoriaから South western railway(1回乗り換えあり)でSouthamptonまで。

なので、Londonで寄り道している暇はなく、ちょっとでも早くSouthamptonに着くよう動いて。

まぁ〜、下調べしていない…今回も急な依頼だったので、ブリュッセルを発つ日に急遽EuroStarのチケットを購入、ホテルを確保して…取り敢えずLondon に着いたらなんとかなるだろう‼︎と出てきたのですが。

考えたらLondonに駐在している時に南行きの電車に乗ったコトなど、数える程しかない…。
乗っても誰かと一緒だから、1人で行く程真剣に経路を確認していなかったのが当時の状況。

いざ、南行きの電車に乗るとなると、乗り換えとか結構ちゃんと見なきゃ、あらぬトコへ連れて行かれてしまう。
南行きの電車の駅名なんて馴染みがないから余計に注意しにきなきゃっ。
South western railway の電車に乗って…でもね、ホントにコレであっているのとちょっと不安になりながら、マップで確認しながら。

近くなってようやく安心しました。
英語…気分的に楽です。
何度も言うように中学英語くらいの知識、リスニングのレベルのボクにとって、英語の壁も高いのですが、フランス語圏のブリュッセル、オランダ語圏のブリュッセル以外のベルギーに比べると、断然読める‼︎ってのが楽チン。

ただ、今回はイギリスも南側に行くワケで…。

やっぱり訛りが強いんですよね。
北のNew Castleよりはまだマシ?いや、ボクにとっては大差なく、分からない…。

South western railwayの車掌、南の方の出身?
車内放送が聞き取れない。

南に行けば行く程、BBC(日本でいうNHK )みたいな英語は話してくれない。

Southampton Central 駅に無事たどり着いたのですが、駅からホテルまで土地勘がないのでタクシーに乗りました。

そのタクシードライバー、そのオヤジの英語が分からない。
まぁ、イギリス人の会話の一つ、天気の話をしてきたのですが、まぁ〜なんとか聞き取れ、『急に寒くなったよね。』みたいに返したんですが、ホテル前に着いた時に何か聞かれたのですが、全然分からない。
聞き取れない。



「ハト ナメ ホ?」



えっ⁇ 何?なに⁇ ナニ⁇⁇

鳩なんか舐めないし…大体状況的に何を聞きたいのかも分からない。

5回くらい聞き直しました。

イギリスのタクシードライバー、道の名前と郵便番号で場所を覚えているんですよ。
もちろん主要な場所や有名な建物や場所はわかっていますが、それ以外は道の名前で。
その道に行くにはこの道を通って、あの道の角で曲がって…。

この時代なのに、ナビとか使わないですよ。
未だにLondon のブラックキャブはナビなし。

今回、ボクが乗ったタクシーのドライバーも昔ながらのタクシードライバー。

ホテルの住所を見て、頭の中で道を探り、ホテルまで連れて行ってくれたのですが。

新しいホテルが出来たコトは知っていたみたい。
住所を言った時に、「新しいホテルだね。」みたいなコト言ってたので。

で、ホテルに着いた時にこのドライバー、客を何処から何処まで連れて行ったかの記録用紙にホテルの名前を書きたかったみたいなんですが、名前を知らないのでボクに聞いたんですが…。

「ハト ナメ ホ?」

何度聞いても「ハト ナメ ホ?」

5回目のボクの聞き返しに、
「ナメ‼︎」とちょっとイライラしながら答えたドライバー。

この時の「ナム」と「ナメ」の間くらいの発音に聞こえ、そこでようやく【name】だと気付いたんですよ。

それで彼がホテルを指差したので、ホテルの名前を聞いているんだと分かったんです。

そう言えば、イギリスの南の方はオーストリアみたいに【a】の発音を[ア]とすると聞いたコトが…。

そうドライバーのオヤジさんは
「What’s name of hotel?」と言っていたんですよ‼︎⁈

でも…もう何度聞いても「ハト ナメ ホ?」なんですよね、ボクには。

ホテルの「テル」は何処に行ったんだ?
奉公にでも出されたのか⁈ ってくらい、[テル]が存在しない。

〝最近、テルを見ないね。〟

〝隣町の旅籠屋に奉公に卯の月から出したんだよ。〟

〝じゃ、テルがいないと旦那さんも淋しいだろうね、テルはよく気が利いたから…〟

〝いや〜、旦那さんより女将さんが淋しがってるよ。〟

まるで時代劇のお茶屋の一コマ。

ボクは鳩は舐めないけど、女将さん同様、[テル]が恋しいです…。

そんな着いたホテル、タクシードライバーがホテルの名前を知らないだけあり、ホテルは新しいく
綺麗です。
ホテルのレセプションの方がは若いから(?)か、ボクでも聞き取れる英語で話してくれました。

さっと、シャワー浴びてからホテルのレストランで、ビールを。
(何故かイギリスの南なのにギネスビール。)
独り、[テル]へ想いを寄せながら…ゆっくり頂きました。
訛りが強いけれど、それでもベルギーより楽チンかなっ〜なんて思いながら。