朝の通勤時間帯、盲導犬を相棒に電車へ乗り込む女性。
今年度に入ってから、めっきり姿を見せなくなりました。それでも一度、反対側ホームのベンチで一人座っているところをお見かけしたのですが。その時は相棒がおらず、心なしか寂しそうでずっと気掛かりで。
昨日、久し振りに帯同して歩いているお姿を目にすることができました。
話もしたことのない方(とその相棒)の消息をこれほどまで心配になったのは、過去あまり記憶にありませんね。
ほっとしたところで本題「伊勢原市内周遊」。
石田地区の鎮守さま「子安神社」。
前々回に訪れた「石田城」が現存していたころに建立されれたもので
略誌にも「(木曽義仲公の首級を挙げた)石田為久公の事績」が記されていました。
その頃の創建ということであれば、平安時代末期のころ。今からざっと九百年以上も前の古社ということになりますね。
そして境内の隅にそっと佇んでいるのが「道しるべ」。
こちらの道しるべは近隣の工場敷地内から移設されてきたもの、と説明書きにありました。
古社脇には東西を結ぶ「矢倉沢往還道」があり、またこの近くには相模川「戸田の渡し」と(現厚木市)荻野を南北に結ぶ道が交差していたのだとか。
このような交通要衝の地、矢倉沢往還道を挟み、古社と向かい合わせに鎮座しているのが「浄心寺」
こちらのお寺さん、交通量の激しい国道246号線に面しているのですが、風情ただよう茅葺きの山門がいい雰囲気で。
ちなみに門脇の木は桜。季節を迎えると
見事な花を咲かせます。
特に夕暮れ時。紅に染まる空と茅葺き山門に桜がハラハラ散っていく光景がとても美しく、私のお気に入りの場所のひとつとなっていて。
次回も伊勢原市東部地域をさらに北上します。