昨日は立冬でした。
源実朝さんの作品が収められている「金槐和歌集」に、この日を詠んだ一首があります。
秋は去ぬ 風に木の葉は 散り果てて 山寂しかる 冬は来にけり
(秋は過ぎ去って、吹く風に木の葉が舞い散り、山も寂しさつのる冬が来てしまった の意)
日を追うごとに昼の時間が短くなってきて。何とはなしに寂しさを感じる季節になってきましたね。
さて本題に戻って「(金目通り)大山道」
(季節感を思い切り外している点、ご容赦ください。)
前回訪れた「金目観音」から道なりに進んでいくと「不動院」に行き当たります。
観光協会の説明板によれば、弘法大師さまが相模國を巡錫された際、滞在された場所に造立されたお寺さんなのだとか。
このお寺さんだけではなく、平塚・秦野にはこうした伝説が数多く遺されていますが、残念なことに弘法大師さまが相模國を訪れた記録は残されていません。
後年になってから、お大師さまのお弟子さんたちが諸国を巡行し、様々な知識を伝播されたのだとか。とすれば、そのうちのおひとかたがここに留まられていたのでしょうね。
ところで。こちらのお寺さんの裏手が高台になっていて。
高台の頂き、更に「ぷっくり」とした高みが目に入ります。そして肩の部分に目指す大山が美しく望める場所。
ここは
「塚越古墳」と呼ばれているそうです。
繰り返しの調査の結果、相模國の中で最大規模の「前方後円墳」であることが判明したのだとか。
この高台の上に立つと、平塚市街地方向は遮るものが何もなく、とても見晴らしのよい場所にあります。
残念なことに私は古墳に詳しくありませんが、このような「一等地」を占拠できる人たちはよほど力をもっていたのではないかな、と思いを巡らせました。
この高台を降りるとすぐに市境に。次回は秦野市に入ります。
※昨夜不手際があり、予定のない記事をアップしてしまいました。既に「いいね!」をしてくださった方々にお詫び申し上げます。
申し訳ございませんでした。