炎暑厳しい先週土曜日、自分でも物好きだなあと思うのですが、合計7時間のママチャリ乗り。
0.5リットルのペットボトルを4本開けても、まだ喉の渇きがおさまっていなかったところをみると、軽い脱水症状だったかもしれませんね。そんな中ですが、緑陰のベンチで休憩を取っていると爽やかな風が通り過ぎて心地よい思いをしました。
暑い暑いといいながらも、渡る風でふと秋の訪れを感じる。昔の人は31文字にのせてうまいことをいったものです。
さて本題に戻って「甲州道」。
前回訪れた路傍の大きなお地蔵さまからわずかに南下すると
(↑)「源氏橋」に差し掛かります。
ここは荻野川にかかる橋の一つですが、この橋のたもとに名前の由来が石標に刻まれていました。
源頼朝が平家打倒の兵を挙げた緒戦で大敗を喫し、命からがら海路で房総半島に逃げ態勢を立て直したのが「石橋山の合戦」。
そのときに陸路で甲州方面へ撤退することも作戦としてあったようです。その場合の中間拠点がここ荻野地区なのだとか。
「源氏河原」と「源氏橋」の名の由来はそうした史実に基づくものだそうで、また一つ勉強になりました。
このあとも荻野川は甲州道に寄り添うようにして流れていきます。下流ではホタル繁殖地もあるほどの清流ですが、特にこの付近の景観はのどかな山里の雰囲気が素敵ですね。
次回は更に南下して、神奈川県域にあった3つの藩のうちの一つ「荻野山中藩」陣屋を訪ねます。