ここのところ、大山が雪に覆われる光景をよく目にします。
関東地方の雪は、南岸を通る低気圧に北からの寒気が入り込むために降るパターンがほとんどだそうです。
一方、山麓の厚木・伊勢原に積もるほどの雪は年に1回あるかないか。大山が壁となってくれて北からの寒い空気をブロックしているんですね。
温暖な気候は全て大山のおかげです(感謝)。
さて、本題「八王子道」に戻って。
前回訪れた「寄木神社」から八王子道を北上、「東海道新幹線」高架をくぐると街道脇に「真芳寺」が見えてきます。
その寺域内には
「砦の跡」石碑がありました。
この付近では東に相模川、西側には広大な沼地が広がっていて、八王子道はまさに「水の中の一本道」。たとえ大軍が押し寄せてきても(道幅が狭いために)一列縦隊にならざるを得ませんでした。
いいかえれば、防衛する側にとっては敵勢を迎え撃つまさに好適地。
それゆえに「小田原北条氏の砦がここに設置されていた」ということが説明板に記されていました。
16世紀後半に、上杉謙信公及び武田信玄公が立て続けに「小田原攻め」を敢行したことがあります。上杉軍・武田軍ともに八王子道を南下するルートを採ったそうですが、北条方は2度ともにこの砦で善戦、小田原城防衛の時間稼ぎができたのだとか。
「砦」から北に300mほどの場所には「北条vs上杉」「北条vs武田」の古戦場を示す石碑が設置されていました。
次回はこの「古戦場跡」付近をもう少し散策してみます。
ところで再び「雪」の話。
(↑)相模川越しに見る「大山雪景色」
都内で大雪が降っていても、相模川を渡って厚木に入った途端に雨だった。このようなことは珍しくないのですが、なかなか信じてもらえず何だか歯がゆい思いをしています(苦笑)。