前回ブログで「東海大学湘南キャンパス」を訪れました。このキャンパスは「北金目台地」という高台に位置しているそうですが、この台地の先端部分には更に「盛り上がった」場所があります。
(↑)塚越古墳と大山
平塚市博物館によると、塚越古墳は市内で唯一の前方後円墳で、4世紀に築造されたそうです。
台地の先端部に位置しているので、南側(平塚市内方向)へは崖のように落ち込むような地形となっていて、その先は一面の水田地帯。湘南の海まで平地が続き、とても見晴らしのいい場所になっています。
(↑)説明書きによれば、この古墳は繰り返しの調査がされたようです。相模國の中でも最大規模の前方後円墳なのだとか。
(↑)天徳寺
同じく「北金目台地」上に建つ古刹。塚越古墳からは海方向へと視界が広がっていましたが、このお寺さんは逆向きで、丹沢の山なみがきれいに眺められる場所にあります。
ここは昔「真田城」があった場所になるそうですね。真田城は鎌倉時代初期に活躍した真田家の居城で、今もこの周辺の地名は「真田」とよばれています。
時代が下ると、相模國一帯に勢力を伸ばした上杉氏の持ち城になりましたが、北条早雲公の侵攻時に落城した歴史が。
落城した時代は、先の「塚越古墳」とは千年近い時の隔たりがありますが、時の権力者が本拠とする場所として「見晴らしの優れた高台」を選ぶという点に変わりないんだな、と台地周辺を歩きながら思った次第です。
次回は趣きを変えて「平塚の『島巡り』」。内陸地に地名として残された『島』を巡ってみようと思います。