古墳と城あと ~ 平塚市内散策 ⑫ ~ | 温泉大好き!厚木の住人

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厚木・伊勢原・平塚を中心に古街道を辿り、時には川を遡りながら郷土の歴史を探訪します。

 前回ブログで「東海大学湘南キャンパス」を訪れました。このキャンパスは「北金目台地」という高台に位置しているそうですが、この台地の先端部分には更に「盛り上がった」場所があります。

(↑)塚越古墳と大山

 平塚市博物館によると、塚越古墳は市内で唯一の前方後円墳で、4世紀に築造されたそうです。

 台地の先端部に位置しているので、南側(平塚市内方向)へは崖のように落ち込むような地形となっていて、その先は一面の水田地帯。湘南の海まで平地が続き、とても見晴らしのいい場所になっています。

(↑)説明書きによれば、この古墳は繰り返しの調査がされたようです。相模國の中でも最大規模の前方後円墳なのだとか。

(↑)天徳寺

 同じく「北金目台地」上に建つ古刹。塚越古墳からは海方向へと視界が広がっていましたが、このお寺さんは逆向きで、丹沢の山なみがきれいに眺められる場所にあります。

 ここは昔「真田城」があった場所になるそうですね。真田城は鎌倉時代初期に活躍した真田家の居城で、今もこの周辺の地名は「真田」とよばれています。

 時代が下ると、相模國一帯に勢力を伸ばした上杉氏の持ち城になりましたが、北条早雲公の侵攻時に落城した歴史が。

 

 落城した時代は、先の「塚越古墳」とは千年近い時の隔たりがありますが、時の権力者が本拠とする場所として「見晴らしの優れた高台」を選ぶという点に変わりないんだな、と台地周辺を歩きながら思った次第です。

 

 次回は趣きを変えて「平塚の『島巡り』」。内陸地に地名として残された『島』を巡ってみようと思います。