リバイバル69伝説の

ロックフェス

を、静岡市内の小劇場で見て来ました!

 

この映画は、ロックフェス主催者の回想を中心に、多くの関係者の証言ビデオと、当時のフィルムで構成するというオーソドックスな作りですが、そこに出てくる事実こそが、見る側からしたらエンターテイメントそのものなので、むしろ集中して、落ち着いて見ることのできる作品です。

 

さて、興味深かったのは、

 


ジョン・レノンって誰もが認める大物中の大物!

 

このフェスに出演してるメンバーときたら、もう、ロックの大物中の大物ばかり。勿論、私も原体験があるわけではないのですが、ロック・一般常識の範囲で十分知っている方々ばかりです。


「ジョニーBグッド」のチャック・ベリー

「火の玉ロック」のジェリー・リー・ルイス

「ビーバップ・ア・ルーラ」ジーン・ビンセント

「のっぽのサリー」のリトル・リチャード

などのレジェンド軍団の出演です。


それに加え、人気絶頂期の

「ハートに火をつけて」のドアーズ

新進気鋭のアリス・クーパーシカゴなどなど。




 

でも、そんなゴールデン面子の中にあっても、ビートルズジョン・レノンは別格中の別格であることが雰囲気から十分伝わってきます。


何しろ一流ミュージシャンたちも浮足立った感じがあるし、愚連隊のバイカークラブのボスもラジオ局も、みんながリスペクトし、畏敬の念をもっている印象でした。こんなスターはやはりビートルズ以降いないと思います。

 


フェスの興行主が24,5歳そこそこの若さ!

 

こんなデカイ仕事を、こんな若者がリスクを背負ってやり遂げていることが凄すぎます!その若さで出演者とも直接交渉してるし。日本じゃありえないと思うなあ。アメリカはさすが実力主義の国、年齢や肩書による信用なんてものは屁の役にも立たないんだろうなと感じました。

 


ジョンにとっては、クラプトンなんかガキ扱い?

 

クラプトンアラン・ホワイト(後のイエスのドラマーです)、ジョンの無茶ぶりにもよく答えて急な誘いにもかかわらずトロントに同行し演奏してます。でもさすがのジョンも、クラプトンには一目置いてる感じもありましたね。


しかしジョンの気まぐれさにはびっくりです。これも大物ゆえの特権なのかな(笑)。フライトの当日、「なんか、トロント、行きたくなくなっちゃった。花束でも贈っといて」ってなんなん(笑)。

 

こういうエピソードって、勝新太郎が「気が付いたら、大麻が勝手にパンツに入ってたんだよ」と真面目顔で言ったり、


幽霊がでちゃってさ、眠れなくて遅くなっちゃった」と遅刻の言い訳をするビートたけしに通じるものがあるけど(笑)、


それらとは比較にならないほどの経済的インパクトをもつ我儘をいとも簡単に口にするなあと思いました(笑)。でもそれがジョン・レノンという類まれな人物なんでしょう。

 




今は、過去のアナログ情報がデジタル化されて次々と白日の下にさらされています。でも、そういった情報や映像の中には、とても傾聴に値するものがままあるなあと思いますね。事実はドラマよりも奇なりですね。事件は現場で起こっている!な、訳です。

以上です。