突然、昭和5年生まれの親父が
「徳川家康遺訓」という掛軸を出して
掛け軸掛けに掛けて、矢筈で一節一節を指しながら説明を始めた。
こんな感じでまったりしたましたから（笑）
そんな中、切々と語り始めました。
「徳川家康という人物はこのような遺訓を残したなかなかの人物だった。お前達にもこの内容を伝えておきたい。」
不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人をせむるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり。」
多くは語らずでしたが
「とにかく焦るな、急いではいけない、何かあっても人のせいにするな、足りないくらいが丁度いい。一歩一歩じっくりと進みなさい」と。
激動と時代を生き抜いた85歳の重き言葉です。
明治大学を出て養護学校の先生をし、その後は公務員としてとても人望の厚い人でした。
年賀状は毎年毎年300枚、今でも一枚一枚絵を書いて出してます。
尊敬する人の中で一番が父親と言える自分が幸せです。
急にこんな事を伝えられてビックリですが
（こんな掛軸がある事も知らなかったので）
これからを生きる我々に少しでも何かを残していこう、繋いでいこうという姿勢にまたまた敬服です。
これからも一体何をしでかすかわからない娘や孫たちを心配し戒めたのでしょうね。
まだまだ元気でよろしくお願いしますよー！