理由はないけれど、
なぜかそれを選んでいることがある。
服を選ぶ時。
持っていくものを決める時。
今日読むものを選ぶ時。
誰かに送る言葉を考える時。
はっきりした理由があるわけではない。
ただ、
今日はこっちだな、と思う。
少し落ち着いた色の服を手に取る。
いつもより短い言葉で返事をする。
予定をひとつ増やさず、
空いている時間をそのまま残しておく。
誰かにすすめられたものより、
自分の目に残ったものを選ぶ。
その時は、
ただ自然だった。
今はこれ。
このくらいがちょうどいい。
そんな感じで、
手が伸びる。
あとになって、
ふと思うことがある。
ああ、
今日の自分には、
これが合っていたんだな。
落ち着いた色を選んだ日は、
静かに過ごす時間が心地よかった。
短い言葉で返した日は、
飾らないほうが相手に届いた。
予定を入れなかった日は、
空いた時間の中で、
思っていたよりゆっくり息ができた。
目に残ったものを選んだ日は、
あとから見ても、
やっぱりそれが好きだった。
選んでいる時には、
そこまで言葉になっていない。
ただ、
目が止まる。
手が伸びる。
少し残しておきたくなる。
もう少し近くに置きたくなる。
そういう小さな反応が、
先に出ている。
自分らしさは、
大きな決断の中にだけ出るものではない。
何を選んだか。
何を選ばなかったか。
どんな言葉にしたか。
どこに少し余白を残したか。
そのくらいの小さなところにも、
今の自分が少し出ている。
今日は、
この色が目に入った。
今日は、
この言葉がしっくりきた。
ひとつひとつは、
何気ないこと。
人に説明するほどのことでもない。
それでも、
あとから振り返ると、
そこに自分の感覚がちゃんと出ていた。
そのことに気づくと、
少しうれしくなる。
ソウルカラーや天命鑑定も、
そんなふうに自分を見直す時の補助線になる。
あなたはこの色だから、
こうしなければいけない。
あなたの天命はこれだから、
この道だけを進みなさい。
そうやって決めつけるものではない。
ふだん何となく選んでいるもの。
なぜか惹かれる言葉。
自然に力が出る場面。
心地よく動ける流れ。
そういうものを、
少し見つけやすくするためのもの。
自分のことは、
意外と自分では見えにくい。
けれど、
選んだものをあとから眺めてみると、
そこにちゃんと出ていることがある。
色。
言葉。
距離感。
時間の使い方。
人との関わり方。
その時々の選び方に、
自分の持ち味がにじんでいる。
理由はないけれど、
あとから自分らしさに気づくことがある。
今日、自然に選んだものを、
少しだけ覚えておく。
それだけで、
自分のことを少しやさしく見られる日がある。