気がついたら
ひとり反省会が始まっていることがある。
相手はもう次のことをしている。
たぶん、そこまで気にしていない。
もしかしたら、きれいに忘れている。
なのにこっちは、
お風呂とか、歯みがきとか、
なぜか両手が空いていない時間に限って思い出す。
あの言い方でよかったかな。
あそこ、ちょっと変だったかも。
もう少しふつうでよかった気がする。
今さらである。
しかも、その反省会、
だいたい途中から少し盛る。
あの間、長かった気がする。
あの空気、変だった気がする。
今思えば、かなり不自然だったのでは。
数秒のことなのに、
夜の頭の中では長編になる。
しかも自分ひとり上映である。
前は、こういう反省会が始まると
ちゃんと結論を出さなきゃと思っていた。
次はこうしよう。
あれは失敗だった。
今度は気をつけよう。
そうやって考えれば、
少しは前に進める気がしていた。
でも実際は、
夜にどれだけ丁寧に反省しても、
翌朝になると
そこまで大した答えが出ていないことが多かった。
むしろ、
学びになったというより
少し恥ずかしい場面を
何回も見返していただけだった。
しかもそのたびに、
記憶の中の自分だけ
少しずつ演技が大きくなる。
だいたい、夜の記憶は少し盛る。
それに気づいてから、
これは反省会というより
再放送に近いのかもしれないと思うようになった。
ちゃんと振り返る日があってもいい。
でも毎回、
夜の頭の中で再上映されるもの全部が
学びとは限らない。
ただ、
恥ずかしさが少し残っているだけの日もある。
そう思えるようになってからは、
反省会が始まっても
前みたいに全部を真に受けなくなった。
「あ、またやってるな」
そのくらいで止めて、
夜のうちに結論を出さない。
そのまま寝る。
夜の反省会は、
だいたい少し盛る。
だから、そこで出た結論まで
明日に持ち越さなくていい。
気がついたら、
ひとり反省会が始まっている。
そんな夜があっても、
寝る前の上映を
正式な結論にしないほうがいい。
朝になったら、
そこまででもなかったことも多いのだから。
今日の問い
気がつくと、ひとり反省会が始まっていることってある?
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①ある
②かなりある