「最近どう?」「大丈夫?」
そう聞かれると、ほとんど条件反射みたいに
口から出てくる言葉がある。
「大丈夫です。」
本当は、ちょっとしんどい。
本当は、眠れていない夜が続いている。
本当は、考えごとで頭の中がいっぱい。
それでも、口が勝手に「大丈夫」と言ってしまう。
心より先に、長年のクセが動いてしまう。
「弱音を見せたくない」とか
「心配させたくない」とか
「ここで空気を重くしたくない」とか。
そんなやさしさと、ちょっとした意地が混ざって、
私たちは“平気なふり”を積み重ねていく。
でも、平気なふりは、
少しずつ心のバケツの水位を上げていく。
ある日、ささいな一滴で、
思っていたより大きくあふれてしまうことがある。
だから今日提案したいのは、
「大丈夫です」を今すぐやめることではなくて、
「大丈夫です」のあとに、一行だけ本音を混ぜてみること。
「大丈夫です、でもちょっと疲れがたまっていて。」
「大丈夫です、ただ少し不安が続いていて。」
「大丈夫です、でも今日はあまり元気じゃないかも。」
完璧な弱音じゃなくていい。
小さく、控えめに、本音をにじませるだけでいい。
それだけで、相手は
「そうなんだ」と受け止める準備ができる。
あなたの心も、「全部抱え込まなくていい」と
少しだけゆるむ場所を見つけはじめる。
“ちゃんと話せる場所”は、
いきなり与えられるものじゃなくて、
こうした小さな本音の一行から
少しずつ育っていくのかもしれない。
今日、もし「大丈夫?」と聞かれたら、
いつものクセのあとに
本音を一行だけ、そっと足してみてください。
それは、誰かに甘える前に、
自分の心に「本当はどう?」と尋ね直す、
静かなセルフケアでもあります。
✍️ 今日の問いジャーナル
1️⃣ 最近、「大丈夫です」と答えてしまった場面はどこですか?
そのとき本当は、どんな気持ちでしたか?
2️⃣ 次に同じ質問をされたとき、
どんな一行の本音を“あとづけ”してみたいですか?
3️⃣ その一行を受け止めてくれそうな相手は誰ですか?
顔を思い浮かべながら、具体的な言葉を書いてみてください。
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- 「本当は大丈夫じゃなかったのに、
平気なふりをしてしまった場面」 - 「一行だけ本音を混ぜてみたら、
相手や自分の感覚がどう変わったか」
など、気づきや変化があれば、
一言でもコメントで教えてもらえたらうれしいです。