未来をともに描く“共創ビジョンセッション”の進め方

〜誰かのビジョンではなく、「私たちの未来」をつくる時間〜

多くのチームがつまずくのが、

**「ビジョンはあるのに、なぜか心が動かない」**という壁。

それは、どこかの誰か(上層部、経営陣、リーダー)が描いた未来を、

“受け取る”だけの状態になってしまっているからです。

これからの共進化チームに必要なのは、

「全員で未来を描くプロセス」=共創ビジョンセッションです。

なぜ“共創”が必要なのか?

ビジョンとは、「与えられるもの」ではなく「感じ合うもの」。

自分の“想い”や“願い”が反映されているからこそ、

人はそのビジョンに「本気」で向かえます。

共創型セッションには、以下のような価値があります。

  • メンバーの“想い”を未来に織り込むことができる
  • ビジョンへの“共感”と“当事者意識”が高まる
  • チーム内の“関係性の質”も深まり、実行力が上がる

共創ビジョンセッションの基本ステップ

⛅Step1:安心と余白をつくる「導入」

いきなり「未来を描こう」と言っても、

多くの人は戸惑います。

だから最初に必要なのは、「話しても大丈夫」という空気づくり

  • 雑談・アイスブレイクからスタート
  • 「これは正解を出す場じゃない」と明言する
  • 過去のチームの“小さな成功体験”を共有して、肯定感を高める

🗣ワンフレーズ例:

「未来は、いまの延長ではなく、“感じてみたいこと”から始まるかもしれません」

🌿Step2:感覚をひらく「問いかけワーク」

続いて、個人の感覚を未来に向けてひらくための問いを投げます。

一人で静かに内省 → その後シェアが理想です。

おすすめの問い例:

  • もし3年後、このチームが“最高に輝いている状態”だとしたら?
  • そこにいる自分は、どんな表情をして、どんな関わり方をしている?
  • それは、どんな空気感で、どんなふうに周囲とつながっている?

→ 出てきた言葉やイメージは「言語」「絵」「カード」などで表現してOK。

🌀Step3:個人の想いを「重ねて」いく

出てきた未来イメージを、少人数グループで共有します。

目的は“すり合わせ”ではなく“重ね合わせ”。

  • 「自分の未来」と「誰かの未来」に共通点があると感じた部分
  • 「それいいな!」と自分にも取り入れたくなったビジョン
  • 全体を聴いて浮かんだ“言葉”や“キーワード”

→ これらをホワイトボードや模造紙にまとめていくと、

“チームのエッセンス”が自然と浮かび上がってきます。

🌈Step4:「私たちの未来像」を言葉にする

最後に、出てきた言葉や絵、雰囲気をもとに、

「チームの未来ビジョン」を一文で表現してみましょう。

例)

  • 「自分らしさが尊重され、挑戦が応援される場」
  • 「心が動く対話から、新しい未来をともにつくるチーム」
  • 「迷っても立ち止まっても、いつでも前を向ける仲間がいる場所」

このビジョンは、“完成形”である必要はありません

むしろ、“今のわたしたちにとっての仮タイトル”でいいのです。

共創ビジョンを“ただの言葉”で終わらせないために

  • 壁に貼るだけでは意味がない
  • 毎週の定例で「今、あのビジョンと一致してる?」と問いかける
  • 小さな行動・態度・選択を通して“体現していく”

ビジョンは、日常の「選択の指針」として生きてこそ、力を持ちます。

まとめ|未来は、想像ではなく“共鳴”から生まれる

共創ビジョンセッションは、

“未来の共有地”をチームで耕すプロセスです。

  • 誰かの期待を追うのではなく、
  • 全員の「こう在りたい」を織り込むことで、
  • 本当の意味で“動けるチーム”が生まれます。


💡「チームと“本音の未来”を描いてみたい」と思った方は、

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