2.観察瞑想
観察瞑想とは、「非認知能力を活性化させる」瞑想のことをいいます。
観察瞑想によって、社会性や他者への配慮をつかさどる脳の部位に
プラスの作用が見込めるというデータがあります。
観察瞑想は、思考や感覚において「気が散るものすべてを受け入れて
観察する」ことが、集中瞑想との大きな違いです。
実践方法は、まず集中瞑想の状態に入り、
次に心のなかでナレーションを行います。
たとえば、「雨の音が聞こえている」「今朝のことを思い出している」と
いうような具合です。
自身の考えていることや感じていることを「第三者が読み上げる」ように、
セルフ・ナレーティングするのがポイントです。
ただし、観察瞑想は難易度が高く、初心者にはハードルが高いことが
知られています。
特に体調が悪いときなどは、スムーズに瞑想状態に入りにくくなるため、
注意が必要です。
一般の人は集中瞑想から観察瞑想に入るまで、
おおむね10分はかかることが多いといわれています。
早く瞑想状態に入りたいと焦らずに、
気持ちを落ち着けてじっくりと取り組むことが重要になります。
次回に続く
