50年以上前、アメリカ大統領のジョン F. ケネディは
次のように述べて、世界の夢をふくらませた。
「我が国は目標の達成に全力を傾ける。1960年代が終わる前に、
月面に人類を着陸させ、無事に地球に帰還させるという目標である」
こうして、ムーンショット(月ロケットの打ち上げ)という言葉は、
「困難な、あるいは莫大な費用のかかる取り組みで、
実現すれば大きなインパクトが期待できるもの」を意味する用語となりました。
人を魅了し、奮い立たせるものであること(inspire)。
ケネディの言葉は士気を高揚させています。
ムーンショットを、単なる非常識で過大な目標だと見なすことは簡単です。
ですが、ケネディは演説を行う前に、ジョンソン副大統領に命じて
基礎となる技術トレンドを詳細に調査させ、
目標達成の可能性があることを確認しています。(信憑性の確認)
ムーンショットは、今日起きていることをただ延長したものではありません。
未来から逆算して立てられた、斬新な、
困難だが実現すれば大きなインパクトをもたらす「壮大な課題、挑戦」を
意味します。