人類ははるか昔から進歩しているが、

その変化のスピードは2000年ほど前と現代とではまるで比較にならない。



たとえば人類の必需品である水道

家の中に蛇口(じゃぐち)がなかった昔、

川から水を汲むというのは重労働だったし、水質に問題もあった。



家に水道が通ったのはいまからたったの130年前のことで、

60年前の時点でも、各家庭の水道の普及率は40%だった。



夜でも部屋を明るく照らす「電灯」が、一般家庭に普及したのは1915年くらい。

まだ「コンセント」はなく、

家電を使うためには電球のソケットから電気を分岐させるアタッチメントプラグというものを使っていた。



日本でテレビが発売されたのが1953年で、携帯電話が普及しはじめたのが1990年。

私たちの生活の「当たり前」が、「当たり前」になったのは本当に最近のことなんだ。



さらに2000年代よりも、2010年代の方が進歩のスピードが早い。

20年前にタイムスリップしたら、きみは生活の不便さや価値観の違いに驚くことだろう。