毎年4月の19日の夜に行われる天下の奇祭と云われている起し太鼓を見に行ってきました。
長年、飛騨に住んでいたにもかかわらず、今まで行った事が無かったんです。
何故か・・・飛騨の四月の夜は寒い。混雑するのがイヤだ。一緒に行こうと強引に誘ってくれる人がいなかった。ブログなるものをやって無かった。
以上の理由からでしたが、この歳になって車中泊をするようになったり、一人で行動するようになったりしたため、若い頃よりフットワークが良くなって、何所へでも出かけるようになったこともあり、今年は早くから仕事の休みを頂いていました。
全国の33山・鉾・屋台行事」のひとつとして(ユネスコ無形文化遺産」に登録されました。全国に名を馳せる古川祭は町内にある気多若宮神社の例祭で国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統行事です。この祭りは神社での神事、古式ゆかしい(御神輿行列」が中心となって、”動”の「起こし太鼓」と“静”の「屋台行列」が二大祭事として加わり、三つの行事群により4月19日、20日の2日間に渡って盛大な時代絵巻が繰り広げられます。
祭りの早朝に太鼓を叩いて人々を起こして回ったことから(起こし太鼓)と名付けられたとか。
バスガイドの時にはこの古川町が定期観光バスのコースにもなっていたので、三島ろうそく店さんや、起し太鼓会館へは数えきれないほど訪れていました。
しかし、夜の古川町の街を歩いたのは初めてです。
夜7時ごろ防寒着に身を包み、古川駅北の無料駐車場から歩く事10分でおまつり広場に着くと、掛け声と共に付け太鼓の担ぎ棒に乗って技の競い合いをしていました。
付け太鼓衆の「ぜんぜのこ」の歌や掛け声にお祭りムードが大盛り上がりです。
腕の力だけで、背丈近い高さまで上がるだけでもメチャクチャ感心します。
大太鼓にまたがる二人をがっちりさらしをグルグル巻いて固定しています。
長時間なので、途中で何組かと交代するようですが、最初のこの人が一番格好良かったかな(個人の感想です)
夜8時に気多若宮神社のお旅所での神事が終わった後、いよいよ別名「古川やんちゃ」と云われる起し太鼓が繰りだして行きます。
二人の男がまたがり大太鼓を打ち鳴らし、その下には提灯を持った数名の年輩の男の人達の掛け声で、町内の付け太鼓の若者たちが先陣争い のように、大太鼓の後へ続く・・。