前から読んでみたいと思っていました本です「聖の青春」大崎善生。
命にはかぎりがある――
だからいま、やるしかないんだ!
これは、少年時代に病院のベッドの上で将棋をおぼえ、ただひたすらに名人を夢みて、短い生涯を全力で駈けぬけた、ある天才棋士の青春の記録です。
村山聖は5歳の頃から、腎ネフローゼという病気のために、途方もなく長い時間を病院のベッドの上で過ごさなければならなかった。
そんなある日、父が聖に「将棋」というゲームを教えてくれた。その日を境に彼の人生は一変する。「ぜったいに名人になってやる。」聖の夢への疾走がはじまった……!!
癌のために29歳で亡くなった天才棋士の青春を描いた感動のノンフィクション。
『聖(さとし)の青春』という小説を知っていますか? 幼少の頃からネフローゼという腎臓の難病を患いながら将棋の世界で活躍した村山聖さんの人生を描いた小説です。「東の羽生、西の村山」と呼ばれるほどの天才棋士でしたが、29歳のときに膀胱(ぼうこう)がんで早世されました。松山ケンイチさんが村山聖棋士を、東出昌大さんが羽生善治棋士を演じて映画化もされています。
久しぶりに感動しました、いい本に出合えました。残念ながら作者の大崎善生さんは今年の8月3日に亡くなっています。
両親ご家族の献身的な辛苦、師匠森信雄さんの底抜けのおおらかさ、そして彼を包む周囲の将棋棋士たち。
その中には羽生善治、谷川浩司、先崎学・・・・・・
綺羅星のごとく将棋界のスーパースターやこの当時まだまだ駆け出しだった現代の有名棋士がたくさん出てきます。
将棋好きの私にはたまりませんでした。
純粋な村山さんの生き方に感動もしましたけど、もう少しご自分の体をいたわる気持ちがあれば、羽生さんとの名人戦も叶ったかもしれません。
大崎さん有り難うございました、作者と村山聖さんのご冥福をお祈りいたします。合掌!!!