宇江佐真理・「お柳、一途」“アラミスと呼ばれた女”を読みました。
肥前長崎の出島で通訳として働く父から英語やフランス語を習うお柳。女人禁制の職業に憧れるお柳は、釜次郎(のちの榎本武揚)と出会う──。攘夷運動、大政奉還、戊辰戦争から明治維新へ。実在の女性通詞の生涯を描いた感動の長編時代小説。
これまで宇江佐真理の小説は「余寒の雪」、「口入れ屋おふく」、「髪結い伊三次捕り物余話」シリーズなど結構読んでいまして、好きな作家です。
残念ながら2015年11月7日に亡くなっています。
はじめはタイトルの“アラミスと呼ばれた女”の意味がよくわかりませんでした。途中で分かりました。
幕末の戊辰戦争前後から物語は始まります。主人公のお柳は長崎で通詞をしていた父のそばでフランス語を覚え、自分も通詞になりたいと夢を。そのころ、幼馴染の、のちの榎本武揚・釜次郎と出会っています。
紆余曲折がありまして、榎本武揚の計らいで男装の通訳として活躍することに。
幕末明治の激動期を榎本武揚と駆け抜けた女性通詞の一途な愛を描いています。
いい小説でした、一気読み!!!!!
ちなみにアラミスとは、男性化粧品で有名ですが、
アラミス(仏: Aramis)は、アレクサンドル・デュマ・ペールの小説『三銃士』を始めとする『ダルタニャン物語』に登場する架空の人物。「アラミス」というのは世を忍ぶ仮の名前であり、作中では本人自身によって本名が明かされることはなかったが、作中で2度だけ「ルネ(René)」という名前で呼ばれる場面がある[1]。また、デルブレー卿(le chevalier d'Herblay)などとも呼ばれる。