今野敏さんの「虎の門 龍の門」中、下を読みました。
沖縄に空手の源流を求める旅をし、真の空手を極めることを、黒沢輝義と誓い合った英治郎。二人は新たな道場を開くまでに至るのだが、その矢先、黒沢は癌に倒れ帰らぬ人となる…。一方、団体の意向で武者修行のためアメリカに向かった凱はその圧倒的な強さ故に、ロサンゼルス、ブラジルと流れていくハメに陥る。哀しみを糧に自らの鍛錬に打ちこむ英治郎。目算が外れたことに苛立つ凱。しかし運命の歯車はついに動き出す。
(中裏表紙より)
あらゆる格闘技大会で勝ち続け「不敗神話」を作り上げる凱。それでも満たされない虚しさに豪遊を繰り返す彼の肉体はいつしか蝕まれる。一方、弟子の格闘技トーナメントへの参戦を許した英治郎は、マスコミに「常勝軍団の総帥」と祭り上げられる。理想とは正反対の現実に苦悩する彼は、いまや頂上を極める凱と対決し、その事態に終止符を打つことを決断する。両者激突。果たしてその結末は。感動の完結。
(下裏表紙より)
空手に対する真摯な姿勢を貫く英治郎と、賞金のために格闘技の頂点を目指そうとする不敗神話の凱がついに頂上決戦をすることに。
小説では、空手のまず伝統派とフルコンの組手の違いが浮き彫りにされ、続いては「型」
の意義が問われている。
古流の空手の神髄を得るために英治郎は空手発祥の地沖縄へ、そこで古老と出会い朱里空手と出会う。
一方凱は賞金のかかった試合に勝ち続け酒に溺れるようになっていく。しかし空手の英治郎を知ることになって、再び試合の喜びや誇りを持つようになりついに頂上決戦へ。
私自身大学で松濤館流の空手をやっていましたので、作中に出てくるナイファンチは何百回もやらされました。松濤館流では鉄騎初段と言っていました。
この型は横の移動が主ですので、単調で面白くない型だと思っていました。しかし今回、沖縄古流空手の神髄はここにあったのだと知ることができ、恥ずかしくなりました。
上・中・下三巻ですが空手の好きな方ばかりではなく、武道に生きる男たちの生き様をたっぷり楽しむことは出来ます。おすすめ!
