山本周五郎には珍しい探偵小説/寝ぼけ署長 | ゴルフ命おじさんのブログ

ゴルフ命おじさんのブログ

ゴルフの好きな80歳の男。時代小説,警察小説が好きです。美味しい酒と料理にありつければ嬉しいです。

山本周五郎さんの「寝ぼけ署長」を読みました。山本周五郎には珍しい探偵小説です。

昭和2112月から昭和231月号まで「新青年」に連載されたもので、覆面作家名義で発表されています。

 

署でも官舎でもぐうぐう寝てばかりの“寝ぼけ署長"こと五道三省が人情味あふれる方法で難事件を解決する。周五郎唯一の探偵小説。

(裏表紙)

 

終戦直後に書かれたものですが、作中の時代設定は戦前になっています。

 

ある地方の警察署に赴任した、五道三省が主役です。署でも官舎でも寝てばかり、「寝ぼけ署長のあだ名。

 

しかしながら5年後に離任する際には、署内からも世間からも別れを惜しむ人々が続出して、留任運動が起こされるまでになりました。

 

目次

  1. 中央銀行30万円紛失事件

  2. 海南氏恐喝事件

  3. 一粒の真珠

  4. 新生座事件

 ・

 ・

 ・

 9、我が歌終わる

 10、最後の挨拶

 

極度の人情家で、罪を憎んで人を憎まずの精神を徹底させる。事件の解決も、摘発よりも人の生き方を優先した署長でした。今どきはこのような署長はあり得ませんが、読んでスカッとしました。いい本でした。