第3271回 北居都神社と電電公社の電柱借地契約書のお話。
2024年5月18日土曜日の投稿です。
2020年平島団地分裂騒動顛末記 第1274話
【前話 第3269回の続きより。】
平島団地の北の情報局のおかっぱ婆さんに、
北居都神社【きたこづ神社】の立木伐採作業のお話を
すると、おかっぱ婆さんは、
「ちょっと、会長、いくら費用がかかるん。」
と質問があったので、
「ほうじゃのう、施工面積が約2千平米で、
立木の運搬、処分費も加えて、そうー、相場が
約250万円程度、4人で7日程度の作業じゃ。」
と言うと、彼女は顔色を変えて、怒り出し、
「ちょっと、町内会は大赤字のにどうするん。」
「お金がありゃーせんか、13組の人らーに
払ってもらいーや。」
と、そんなお話をするので、当時、
「ほんでのぅ、交渉して、0円での
施工にしたんじゃ。」
と言うと、彼女は両目を大きく開いて、
「ちょっと、何したん。」
と質問をしたのでした。
それで、
「北居都神社の斜面は、土地の所有者は神社で、代表者は
宮司の坪井先生となっていて、本来は、土地の所有者が立木の
管理をする義務があるじゃけど、聞いたら先生が、
「齋藤さん、神社に金が無い。」
と、言うお話で、まっ、ここからが年は若いが、
その周辺の爺さんや婆さん達と違う知恵で、昔の経緯を
調査することにしたんじゃ。」
「神社の宮司の坪井先生は、先代の宮司の
父親からほとんど教えを受けてなくて、
「こんなとになるんじゃったら、親父に
若い頃から教えてもろうときゃーえかった、
失敗じゃった。」
「わしゃ、学校の教員で仕事をしょうて、定年まで
何も手伝うことがなかったんじゃ、失敗した。」
と言うて、変な顔をされてのう。」
「ほんで会長、どうなったん。」
と彼女が鼻の穴を大きく膨らませて聞くので、
「それで、電信柱の番号を全部撮影して、いつ、建てて、
どういう契約じゃったんか、つまり、NTTが出来る以前の
電電公社と、先代の宮司の、その前の宮司の頃の事まで
調査して、土地については、明治時代の日露戦争の頃の
出来事まで調べて、奥さん、仕事の合間に時間を作って
調べるのが大変じゃったんじゃ。」
「そうしたらじゃ、電電公社と、今の北居都神社宮司の
坪井先生のお父さんの時代の古い電信柱借地契約書を
発見してのう、電信柱の所有者のNTTとのことについては、
坪井先生から、
「あんたに、全部まかせるけぇ。」
「木は、全部切ってもろうとえいけぇ、しかし、
条件があって、神社は1円もお金は支払えんのんじゃ、その
つもりで交渉してくれんか。」
と、そんな条件で話し合いをして、NTTが100パーセント
負担して、立木伐採のお話を6月から今日まで進めて来たんじゃ。」
と言うと、おかっぱ婆さんは、
「会長、まーーっえかったじゃん。」
と、2人でおかっぱ婆さんの孫の男の子がソファーで
ミクロマンで遊ぶ姿を見ながらお話をしたのでした。
【次回に続く。】