第2871回 左手を骨折した西の放送局の意地悪婆さんのお話。
2023年11月2日木曜日の投稿です。
2020年 平島団地分裂騒動顛末記 第1104話
【前話 第2867回の続きより。】
「
奥さん、どうーーぅしたん。」
「何があったんねぇ。」
と、思わず叫び、僕は言葉を失ったのでした。
平島団地の西の放送局の意地悪婆さんの顔は、
別人のような顔になり、顔の左半分が、紫と茶色と
何かの色が混ざったような色となり、左目の周囲は
はれ上がり、おでこと面一程度に膨れ上がっていた
のです。
左のほほには、何か白い絆創膏のような四角い物が
貼ってあり、左手にはギブスが取り付けられていて
包帯でグルグル巻きになっていたのです。
意地悪婆さんは口が思うように開かないようで
小声で、たどたどしくお話するのですが、それを断片的に
組み合わせると平島団地の元岡山市役所職員の
B1元町内会長の自宅を訪問し、いつものような感じ
で、ペラペラお話し、その後、車庫の前に止めていた
自分が乗って来た自転車に、ヘルメットもかぶらずに乗り、
スキップをするように自転車に飛び乗り、道路の真ん中を
自転車で走りだし、南側の交差点にさしかかったその時、
平島団地公民館の東側に昔、パーマ屋さんがあった
のですが、そこが建物を解体して、新しく2階建ての
家を新築中の工事現場があったのです。
東側の通りから、ワゴン車が徐行して工事現場の
ゴミ箱の前で停車したらしいのです。
その直後、ビックリした意地悪婆さんはよろけて
交差点の反対側のブロック塀に激突し、溝の中に
落ちたのだそうです。
ワゴン車は事前に停車していて、意地悪婆さんの
自転車との接触はなかったのだそうです。
僕が、
「それで、
B1元町内会長は、助けてくれ
たんねぇ。」
と、意地悪婆さんに聞くと、
「かっ、会長さん、なっ、何もしてくれん
かったんです。」
と言う訳です。
「そっ、それで誰が助けてくれたん。」
と、僕が聞くと、どうやら、ワゴン車に乗っていた
男の人が助けてくれて、親切に世話をしてくれたの
だそうです。
僕が、
「それで、
奥さん、朝御飯は食べたん。」
と、聞くと、意地悪婆さんは、
「かっ、会長さん、手と顔が痛くて、食べて
ないんです。」
「ずっと、私、横になっていて。」
と言うので、
「ご主人はどうしようるん。」
と、聞くと、
「主人は、頭の血管が切れていて、
ダメなんです。」
と言うのです。
それで、当時、こんなお話をしたのです。
「 これから、山陽マルナカ平島店に
行って、何か2人に買って来てさしあげましょう。」
「今日は暑いし、片手で食べられて、柔らかい
冷たい食べ物がええなぁ。」
「奥さんは、握りずしは食べられるん。」
と聞くと、意地悪婆さんは無言でうなずくので、
「ほんなら、それを2人分買うてくるけぇ、
もう寝ようりぃ。」
と言って、玄関から外に出たのです。
2019年6月28日金曜日の午前11時30分
意地悪婆さんの家から東に400メートル程度
の場所にある㈱山陽マルナカ平島店に意地悪婆さん夫婦の
お昼ご飯を買いに行くことになって行ったのです。
【次回に続く。】