第1607回 ドイツ海軍 重巡洋艦 アドミラル・ヒッパーの砲撃戦。
2022年5月27日 金曜日の投稿です。
ファルゲルプ作戦 第44話
【 ドイツ海軍の最新鋭の重巡洋艦 アドミラル・ヒッパー 】
ドイツ海軍の当時の主力艦の1隻であった、重巡洋艦 アドミラル・ヒッパー
と言う大型艦は、前年の1939年4月29日 と言いますから、約1年前
にハンブルクのブローム・ウィト・フォス造船所で完成就役した、ヒットラー総統の
自慢の最新鋭の重巡洋艦であったのです。
その艦名の由来は、第1次世界大戦のドイツ大洋艦隊の司令長官であった、
【フランツ・フォン・ヒッパードイツ大洋艦隊 司令長官 】
フランツ・フォン・ヒッパードイツ大洋艦隊の司令長官の名前から艦名が
つけられていました。
その最新鋭の重巡洋艦は、1939年4月29日完成就役、
基準排水量 14,500トン 速力32,5ノット
乗員1,600人
強力な203ミリ砲を主砲としていました。
【 艦長であった ヘルムート・グイド・アレクサンダー・ハイエ 海軍大佐 】
艦長は、後に西ドイツで政治家として活躍した ハイエ海軍大佐であったのです。
ドイツ側の、つまり、重巡ヒッパーの戦闘記録によると、当該海戦海域に到着
したのは、1940年4月8日の午前8時50分頃であったそうです。
イギリス海軍の駆逐艦 グローウォームは、
「 アラーム【警報】。」
「ドイツの重巡。」
と、叫ぶと、艦長のループ海軍少佐は、
「発煙弾発射。」
「煙幕を張れ。」
「水雷戦用意。」
と、命令を発令し、煙幕で自分の艦を隠して、相手側に接近し、魚雷攻撃を
行って行ったのです。
こうして、午前8時30分頃から、距離を保って、荒れた北海でのイギリス海軍
の駆逐艦と、ドイツ海軍の駆逐艦2隻との砲撃戦は、20分後から、当時の
ドイツ海軍の最新鋭の重巡洋艦 アドミラル・ヒッパーが加わって、イギリス海軍
の駆逐艦 グローウォームは、包囲されて行ったのですが、駆逐艦 グローウォーム
の艦長のループ海軍少佐は、ドイツ艦隊に逃げずに向かって行ったのです。
【 次回に続く。】 【転載コピー自由です。】