新鷺沼小学校 児童数1000人超想定
鷺沼3~5丁目地域(写真右)で進められている区画整理事業の約200人の地権者が集まって作る「鷺沼地区土地区画整理組合」が今年度、正式に立ち上がります。2028年の「まちびらき」へ向け、畑が広がる37ヘクタールにマンション、商業施設、公園などを整備して6800人が定住する新たなまちを作る計画です。
財政負担、小学校・保育所の確保は
2017年から始まった鷺沼区画整理関連事業に、国と市が支出した費用は4億4千万円(2023年度予算含め)を超えます。JR津田沼駅南口特定土地区画整理事業(奏の杜)に支出した費用は35年間で国・県・市合わせて104億円を超えました。入沢は、鷺沼でも同様の支出が生じてしまうのではないかと問題を指摘をして、習志野市の負担が適切なのか、奏の杜の開発同様に多額の負担にならないように「習志野市土地区画整理事業補助金要綱」の見直しを求めてきました。
また、奏の杜の失敗から教訓を学び、小学校・保育所の整備を行うことを求めてきました。
新鷺沼小学校2028年完成予定
習志野市は、既存の鷺沼小学校を移転して、区画整理事業区域内に新しい鷺沼小学校を開設する計画を進めています。3月議会でこの問題を取り上げ、整備計画について質しました。教育委員会は、鷺沼小学校の移転について、2023年度予算で、鷺沼小学校の建設に係る基本計画の策定予算を計上、3年間で計画、また3年間の建設工事で2028年までには校舎を完成というスケジュール感で考えていると、答弁しました。
小学校「適正規模」をめざして
同じ区画整理によって作られたまち奏の杜では、子どもが急増し近隣の谷津小学校区で小学生を受け止めることができずに谷津南小学校まで児童が路線バスで通学しています。それでも谷津小学校は大規模化を続け、文部科学省の小学校の適正規模の基準である12学級~18学級を大きく超えて、2025年度の推計で児童数1,570人、通常学級46学級、特別支援学級が4学級にもなります。
学校が大規模化する弊害として「全教職員による各児童・生徒一人ひとりの把握が難しくなりやすい」などの問題点が指摘されています。
入沢は、新鷺沼小学校も谷津小学校同様に1,000人を超える大規模化になってしまうのか質問。教育委員会は、「計画人口6,800人においては、児童数は1,000人を超えてくるということはもちろん想定はしている。新しい土地の中で全ての児童数を預かれる校舎等を整備して、新しい鷺沼小学校として整備を進めていきたい」と答弁しました。
入沢は「1,000人を超える想定をして、今の段階から進んでいっていいのか。文部科学省の『適正規模』を目指す考え方に今立って検討していただきたい」と要求しました。