11月22日に開催した研修会の続きです。
ランチタイムは北上川沿いにある「いしのまき元気市場」の2階にある「元気食堂」です。
様々な種類の海鮮丼やサバだしラーメンなど、各々が好みのものを食べましたが、筆者は石巻焼きそばを大盛りでいただきました。
二度蒸しの茶色い麺と魚介だしが味の決め手とのこと。
麺の表面のツルツルとしていて、まったくべちゃべちゃしていないので、大盛りでもどんどん食べられちゃいます。美味い!
1階の土産物コーナーでは、海産物はもちろん、笹かまなどの水産加工品のほか、地元の採れたて野菜なども販売されていました。
トリビアNo.112でご紹介した石巻名物「ちゃきん」も売っていたので、購入しました。
皮とこしあんの素朴なハーモニーがたまりません。これぞお茶請け!といった味わいです。
お腹も満たされたところで、研修会を再開。歩いて北上川の中瀬に渡ります。
石巻市指定文化財「旧石巻ハリストス正教会教会堂」です。
明治13年(1880)、現在の千石町に建てられた教会堂は、現存する木造教会最古のものです。
昭和53年(1978)の宮城県沖地震によって大きな被害を受けたため、いったんは解体することに決まりましたが、保存を願う市民の声により、昭和55年(1980)に中瀬公園に移築、復元されました。
現在は石巻市の所有する文化財で、現役の教会ではありません。(現役の石巻ハリストス正教会は千石町にあります。)
そのため開館時間であれば、市の生涯学習課のご案内のもと、いつでも見学できます。
1階は信者が集まる集会室として利用されていた場所で、畳敷きです。
畳敷きの部屋にある障子には、大正5年に信者から寄贈されたという記録が残されています。
傾斜60度の急な階段を昇り、2階の礼拝所へ。
ちょっと見えにくいですが、4枚のイコン画があります。
大きいものが2枚と向かって右に小さいものが1枚。
また、中央上部もイコン画で、この写真ではわかりませんが「最後の晩餐」です。
これらは、日本で最初のイコン画家となった山下りん(1857~1939)の作品です。
山下りんは、現在の茨城県笠間市の出身で、帝政ロシアのペテルブルクの女子修道院に留学し、2年間イコン画を学びました。生涯に300ものイコン画を残し、全国のハリストス正教会でその作品を見ることができるそうです。
中瀬にある「旧石巻ハリストス正教会教会堂」は、東日本大震災の津波により甚大な被害を受けました。
しかし、辛うじて躯体が残りました。建っている場所や木造建築物であることを考えると、奇跡的なことだったように思います。大津波にも耐えたその姿は、復興のシンボルとして市民の心の支えとなりました。
市民をはじめ、全国各地からの支援により、平成30年に再び復元され、現在の姿となっています。
石巻の文化と震災復興を学べる貴重な施設です。
いしのまき元気市場から近く、石ノ森萬画館のすぐ隣ですので、ぜひご見学を!
(執筆:ひとしさん)






