マッツアンです。宮城県の端っこは東西南北以外にもう一つ残っています。縦方向の端っこ、つまり一番高い所です。では宮城県の一番高い所はどこでしょう?刈田岳?栗駒山?それとも船形山?みやぎ手帳によると、答えは「屛風岳」の1,825mです。ちょうど蔵王連峰の南端・不忘山の2つ手前にある屛風のように見える頂です。これを制覇しないと宮城県の端っこを極めたとは言えません。
(南蔵王連峰)
しかし、高山ですので登山の素人の私だけでは難しい。ここは屛風岳に行った経験のある方にガイドを頼んで登ることにしました。7月とはいえ急な雨や冷え込む場合を想定して、長袖、長ズボン、レインコートを持参しながら、もしもの時の食べ物や水を余分に用意して向かいました。
この日の麓はあいにく小雨ちらつく曇天でした。雨か霧の中の登山になるかと思いきや、エコ-ラインの途中からお日様が出てきて、刈田岳近くでは雲海が下に広がる晴天でした。山の天気は本当にわからないものです。
(登山口)
(木道のある登山道)
お釜に行くハイライン手前のちょっとした駐車場(すでに10台近い車あり)に車を止めて歩き始めたのが、朝の7時過ぎ。南蔵王登山口から屛風岳往復コースです。我々が向かう山の方向にはアオモリトドマツ(オオシラビソ)の枯れた樹が目立ち、冬が厳しいことを物語っています。そんな景色の中、まずは緩やかな傾斜を下っていきます。ちゃんと木道が整備されていて、歩くのは問題ありません。
(チングルマ(実))
道筋にはコバイケイソウやチングルマの実を見ることができました。チングルマはこの実が稚児車(風車のこと)に似ていることから名づけられたとされますが、確かに似ています。
(コバイケイソウ)
このまま楽な道かと思ったら急こう配の坂が出現しました。前山に上る坂です。登山道に灌木が被さり、所々で道がえぐれて歩きにくく一気に心拍数が上がります。
やっと登山道を覆う灌木が低くなったと思ったら西側の視界が一気に開けました。低い雲の隙間から山形市から上山市方面が見えました。街並みや水田の風景が見事です。北には刈田岳と車を停めたエコーラインです。
(山形側の風景)
(刈田岳とエコーライン)
ちょっとだけ休憩して、さらに上ると前山の道標がありました。
(前山の看板)
エコーラインから1.8kmも歩いてきたことになりますが、行く先には杉ヶ峰があり、屛風岳はさらに先です。急な石まじりのデコボコ坂をさらに上ると、草木のない所に出ました。杉ヶ峰です。ここで1,745.3mです。時刻は8時15分。一時間ほどですが長く感じる道のりでした。
(杉ヶ峰)
しかし、道標にはまだ屛風岳の表示はありません。次の目標地点の芝草平でも1km先です。どんな登山道が続くのかちょっぴり不安になりながらも給水してさらに上ります。
ここまでの道筋で色々な花々に出会いました。
(名前が間違っていたらごめんなさい!)
(ゴゼンタチバナ)
(ハクサンチドリ)
(ハナニガナ)
(ハイマツ)
息絶え絶えに登っている山道でこんな花々に会うとホッとしますね。登らなきゃ!と元気が湧いてきます。(後編に続く)
(執筆:マッツアン)















