宮城県は鳴砂(なきすな又はなりずな)の浜の数で全国トップクラスを誇っています。鳴砂とは砂の上を歩くとクックッと音がする砂のことで、砂を構成する石英の比率が高くその粒径が均一で、砂以外の不純物が少ないと良く鳴るそうです。
国の天然記念物に指定されているのが気仙沼市気仙沼大島にある「十八鳴浜(くぐなりはま)」と気仙沼市唐桑町西舞根にある「九九鳴き浜(くくなきはま)」です。2011年(平成23)に2つ浜が一緒に指定されています。
十八鳴浜は島の北東部にあり、鳴る音から9+9=18になぞらえて名付けられたようです。浜の規模は幅10~20m、長さ230m。全国の鳴砂の中でも石英比率が高い砂浜です。1984年(明治27)に我が国で初めて鳴き砂の浜として地学雑誌に報告されました。
(十八鳴浜(気仙沼大島))
九九鳴き浜は気仙沼大島との海峡に面した浜で幅20~30m長さ300m。昭和30年代に発見され、1991年(平成3)に唐桑町指定の天然記念物に指定され、その後国指定の天然記念物になりました。
(九九鳴き浜(気仙沼市唐桑町))
これを上回る規模の鳴砂の浜があります。亘理町にある鳥の海と海を繋ぐ水路から南側の海岸「吉田浜海岸」で、長さはなんと3.5km!とてつもない長さです。東日本大震災後に一時鳴らなくなりましたが、浜の清掃活動や海の自浄作用で復活しています。この海岸は釣りやサーフィンを楽しむ人達にも人気です。
(吉田浜海岸(亘理町吉田浜))
これ以外でも、女川町の夏浜、小屋取浜、石巻市の十八成浜、東松島市の竹浜、室浜などが鳴砂の浜として知られています。しかし、まだ知られていない鳴砂の浜があるかも知れません。新規の鳴砂を探しに宮城の砂浜に出かけてみませんか?あなただけの鳴砂の浜を見つけてみましょう!
ちなみに鳴砂の音(気仙沼大島十八鳴浜)はこちら↓
鳴砂を鳴らすには、ちょっとだけコツがあります。落ちているゴミが少なく砂が乾いている場所選び、普通に歩くのではなく歩幅を小さくすり足で上からグッと勢いよく押しつけるように歩くと鳴りやすいようです。お試し下さい。
(執筆:斗田浜 仁)


