松島町には8つの駅舎があります。仙石線の松島海岸駅、高城町駅、手樽駅、陸前富山駅、東北本線の松島駅、愛宕駅、品井沼駅ですが、もう一つ駅舎があることをご存じですか?
トリビア№51で取り上げられた東北本線山線の「松島駅」です。
(旧松島駅)
この駅は1890年(明治23)に開業していますが、1962年(昭和37)の海線の複線化に伴い駅としては利用されなくなりました。しかし、今でも利府街道沿いに駅舎は残っていて「松島町健康館」として利用されています。デイサービスセンターのようです。改築されていますが、コンクリートの門柱や石造りの下壁、門灯や屋根のデザイン等、建物全体にレトロ感が漂っています。この駅舎の建設は大正とも昭和とも言われていますが定かではありません。
(石づくりの下壁やレトロな門灯)
この建物の裏側にまわると細い一直線の道路があり、ホームや線路があった往時が偲ばれます。
(建物の裏側)
現在の松島駅は複線化に伴い1962年に新松島駅から改名しし、隣の愛宕駅と一緒に開業しています。
(現在の東北本線・松島駅)
これ以外にも東北本線山線のなごりが利府街道沿いのあちこちに見られます。実際に利府駅から愛宕駅周辺まで旧山線を歩いた人もいるようです。このブログをご覧のあなたも旧線のなごりを探してみませんか?
(執筆 マッツアン)