皆さんは,宮城県を代表するお菓子と言ったら何を思い浮かべるでしょうか?
最中?ずんだ餅?いやいや,なんといっても全国的に知られているのは「萩の月」でしょう。カスタードクリームを丸いカステラ生地で包んだ黄色い月を模したお菓子です。
昭和の時代,生中継のランキング歌番組や深夜のラジオ番組でアーティストたちが仙台土産として話題にしたのがきっかけで有名になり,宮城県の代表的なお菓子のひとつとなりました。県外の知り合いに行く時,お土産として重宝するお菓子です。
(大河原町にある菓匠三全の工場)
この「萩の月」の製造販売会社「菓匠三全」さんが販売しているお菓子で「東京でしか買えないお菓子がある」ことをご存じでしょうか?
そのお菓子は「萩の調(しらべ)煌(こう)」です。「萩の調」と言えばチョコ味の「萩の月」と認識している方も多いでしょう。この「萩の調」は震災以降,しばらく販売していませんでしたが,最近,期間限定で販売するようになりましたから,改めて味わった方もいらっしゃるでしょう。
「萩の調 煌」はチョコ味ではなく,萩の月を一回り小さくした白いお菓子で中にはカスタードクリームが入っています。東京にある2店舗でしか販売していないので,入手するには東京まで行くか,東京から来る人に買ってきてもらうしかありません。宮城を代表するお菓子なのに宮城県で食べられないなんて!なんとも歯がゆいお菓子です。
でもご安心ください。「ほぼ 萩の調 煌」を宮城県内で買うことができます。「ほぼ」としているのは商品名が「萩の調 煌 パンク」だからです。「パンク」とは製造工程で傷がついたり,破れたりした製品の事で,アウトレット品として販売しているお店があるのです。
それは大河原町にある「工場直売店ファクトリーショップ」です。
大河原町の製造工場近くの旧四号線沿いにあるドラッグストアと同じ敷地内にあるお店です。ここでは,「萩の調 煌」以外にも「萩の月」や「かりんとまんじゅう」などのアウトレット品が販売されています。実際に買ってみました。
透明パックに4個入りで販売されていました。
一つ一つが個包装になっています。中のお菓子を出してみると・・・
確かにパンクとは言わないまでも,でこぼこした感じがありますね。それほど気にならない傷のようにも思えますが,出荷できないレベルなのでしょうね。二つに割ってみると・・・
カスタードクリームがしっかり入っています。萩の月のカスタードよりやや白っぽいかな。
食べてみると,何と言えない上品な味です。正規品を食べたことがないので比較はできませんが,味は同じでしょう。美味しくいただきました。
最近はアウトレット品を売っていることが県内に知れ渡ってきたらしく,午前中で売り切れることもあるそうです。お買い求めの際は午前中がベストです。
なお,東京だけで販売されている菓匠三全さんのお菓子には,クッキータイプの「萩の調 釉(ゆう)」もあります。ただ,このアウトレット品はまだ見かけていません。いつか遭遇してみたいですね。