「子どものころ楽しかった?」と自分に聞いてみた。
「子どもころはよく思い出せない」というのが私自身の答え。
いや、ずいぶん長い時間が経ってしまったから、そりゃ思い
出せないんだよ、というのが現実かもしれないが。
でも、子どものころは、このままずっと永遠に子ども時代が続く
んじゃないかと思われるほど長い時間に感じたものだ。
なのに、そんなに長い時間に感じたにもかかわらず、その長い
時間にあった楽しいことはあまり思い出せないのだ。
忙しい大人は誰でもそんなものなのだろうか? 私は決して忙し
くはないけれど。
私が子どもであったのは、昭和もいいところ。そのころ我が家
には自家用車はなく、基本行動は徒歩の生活、買い物も学校の
行事参加も。
なんで、春休みや夏休みでも今のようにUSJに行ったり、どこ
そこのイベントや動物園に出かけたり、とかいうお出かけはとても
珍しいことだった。そのせいもあって、思い出の写真やら何やらも
そう多くは残っていない。
その頃でも都会の、裕福な家の子どもたちはもっと娯楽や観光に
恵まれていたかもしれないけれど。
私自身、内向的な性格だったので、多くのお友達といろんな
ところに出かけたり、とかいう事も少なかった。そのことも
楽しい記憶があまりない原因かもしれない。
むしろ、嫌な記憶ははっきりしているものが多い。
自分がやったことでもないのに理不尽に先生に注意されたり、
みんなができることができなくてとても恥ずかしい思いをしたり。
そして女の子のグループにうまく入れなかったり。
これ、いわゆるインナーチャイルドか? 癒してあげた方が
いいのか? とも思う。