先日、2ヵ月振りに眼科を受診しました。
普段からストレスを感じるていること
①ダブったり歪んで見えること(変視症)
②眩しく、薄暗い所で見辛いこと(緑内障)
ダブったり歪んで見えること(変視症)
重症筋無力症の眼症状悪化に伴い、2年程前から眼位のズレ拡大により左眼には抑制が掛かるとともに両眼複視が消えて、右眼のみで見る単眼視が常態化しました。
【複視と単眼視の機序〜私の理解】
程度の眼位ズレ⇒脳内補正を試むも失敗⇒複視
眼位のズレ拡大⇒脳内補正作業を諦める⇒単眼視
今でこそ慣れましたが、単眼視のため距離感が掴めず立体視が出来ないないため、段差を踏み外したり、人混みで人にぶつかることも度々ありました。
複視が消えてある意味視界良好にはなって、慎重さが消えたことも影響していたのかもしれません。
⬇️いつもの画像で恐縮ですが、複視だった頃の視界です。(私の場合)
ここで変視症という新手の登場です。
せっかく複視による視界不良が改善されたにもかかわらず、今度は網膜変性症による変視症という違う形での視界不良に陥ることになります。
左眼から始まった変視症が次第に右眼にも現れるようになり、パソコン画面の文字のダブりや、表計算の線の歪みが次第に目立つようになりました。
やや諦めモードながら右眼より変視症と視野欠損が進行している左眼でパソコン画面を見れば、それこそ一瞬で吐き気を催すため、それよりはマシと言い聞かせて慣れることをひたすら待ち続けています。
眩しく、薄暗い所で見辛いこと(緑内障)
眩しさ対策として、普段から外出時には天候に合わせて偏光レンズや調光レンズなどの眼鏡を掛けているのですが、
流石に会社内では目立つレンズの眼鏡を掛ける訳にもいかず、極々薄い色付きレンズの眼鏡を掛けて、気休め程度に眩しさを抑えています。
一方で薄暗い所での見辛さ対策はというと、とにかく慎重に行動することしかありません。
今は薄暗い所で段差を認識出来ずに躓いたり、床に落とした物が探し辛いなどの不都合ばかりが目に付きますが、
いずれ薄暗い環境での慎重さが身に付けば、今よりも上手く立ち振る舞えるようになるのではと呑気に構えています。
ゲゲゲの鬼太郎
受診結果(要約)
受診結果(詳細)
検査室にて
オートレフラクトメータによる角膜屈折度検査
冒頭の症状変化などを視能訓練士さんに伝えて検査に入ります。
今回も重症筋無力症(MG)の症状の一つ、眼瞼下垂が出ているため視能訓練士さんに上瞼を上げていただきながら検査を受けます。
検査結果(屈折度)は確認したことがありませんが、いつもこの装置で回旋斜視(これもMG症状の一つ)のセルフチェックをしています。
今回も上図のように左右ともに回旋斜視がしっかり出て、左眼の方が若干傾きが大きい見慣れた景色。
8年前にMGを発症した当時は画像の傾き具合が毎回のように変動していましたが、症状悪化に伴い固定化してしまいました。
視力検査(両眼白内障手術後の数値変化)
2022年4月からの裸眼視力の推移 (右端が今回)
(左眼)
0.08⇒0.10⇒0.08⇒0.08⇒0.08⇒0.08⇒0.08⇒0.08
⇒0.05⇒0.05⇒0.08⇒0.08⇒0.08⇒0.08
(右眼)
0.12⇒0.15⇒0.20⇒0.15⇒0.12⇒0.10⇒0.10⇒0.08
⇒0.08⇒0.08⇒0.08⇒0.10⇒0.10⇒0.08
2022年4月からの矯正視力の推移(右端が今回)
(左眼)
1.2⇒1.2⇒1.5⇒1.5⇒1.2⇒1.2⇒1.2⇒1.0⇒1.2
⇒1.2⇒1.0⇒1.2⇒1.2⇒1.2
(右眼)
1.2⇒1.2⇒1.5⇒1.5⇒1.2⇒1.2⇒1.2⇒0.9⇒0.8
⇒0.8⇒1.0⇒1.0⇒1.0⇒1.2
裸眼視力は、2022年4月の両眼の白内障手術後に右眼のみ想定通り0.2まで視力が上がりましたが、その後は0.1程に落ち着いてしまいました。
とは言っても術前の裸眼視力は左眼が0.02、左眼が0.03であったため自分としては劇的に視力が改善した感覚です。
術後 ➡ 左眼0.08、右眼0.08
※裸眼でスマホを見る場合の顔からの距離は、術前が10cm、術後が30cm程です
術後(手元) ➡ 左眼0.50(−1.75D)、右眼0.50(−1.00D)
※重症筋無力症の影響から眼位のズレがあり、更にズレ幅が変動することから、執刀医の提案で白内障手術では単焦点レンズを入れました。
診察室にて
角膜のチェックを受けた後、アプラネーショントノメータ(接触式眼圧計)で眼圧測定を受けます。
2022年4月からの眼圧の推移 (右端が今回)
左眼 : 15⇒14⇒14⇒13⇒14⇒15⇒14⇒14⇒14
⇒13⇒13⇒15⇒16⇒15
右眼 : 14⇒14⇒14⇒14⇒14⇒14⇒14⇒14⇒14
⇒12⇒13⇒16⇒15⇒16
👩⚕『角膜に傷は無く綺麗です。ドライアイは点眼薬(ジクアス)で抑えられているようです。』
👩⚕『相変わらず眼圧は下がりませんね。歯性上顎洞炎の治療で、まだステロイド点鼻薬を差しているのですか。』と、主治医。
1ヵ月以上も点鼻薬は差していないことを伝えると、👩⚕『点鼻薬の影響は無さそうですが、血圧はどうですか。』とのこと。
血圧は毎朝測っており、上(収縮期)は平均で135、下(拡張期)は平均で85程で、高い時は上が150、下が100程であることを記憶を辿りながら答えると、
血圧は始めてのキーワード。
血圧と眼圧には相関性があるらしく、新たな発見です。次回以降、詳しく主治医に確認して行きたいと思いました。
受診を終えての雑感
自宅に帰り、血圧と眼圧には相関性があるのか気になり調べてみました。
血圧と眼圧には相関性が無いと認識していたところ、最近の研究では相関性があるやの情報がいくつか検索で引っかかりました。
その中のひとつ、筑波大学の山岸匠氏らによる研究結果に関する記事の一部を抜粋すれば、『収縮期血圧が10mmHg高いごとに眼圧は0.32mmHg高くなり、拡張期血圧が10mmHg高いごとに眼圧は0.41mmHg高くなるという有意な関連が認められた』とのこと。
まだ少数意見のようなので今後も注視して行きたいと思います。
診察室では記憶を辿りながら凡その数値で答えていた自分の血圧を、眼圧と対比しながら改めて整理してみました。
昨年11月からの眼圧と血圧の推移
【眼圧】
左眼 : 14⇒13⇒13⇒15⇒16⇒15
右眼 : 14⇒12⇒13⇒16⇒15⇒16
【血圧(受診日当日)】
上(収縮期) : 132⇒142⇒133⇒132⇒125⇒118
下(拡張期) : 95⇒ 96⇒ 91⇒ 86⇒ 86⇒ 78
【血圧(受診日含めその前1週間平均)】
上(収縮期) : 135⇒143⇒135⇒125⇒133⇒131
下(拡張期) : 90⇒ 95⇒ 95⇒ 85⇒ 89⇒ 86
眼圧上昇後も血圧上昇は無く、下の血圧は下がっていることから私の場合は相関関係がなさそうです。
もう少し長いスパンで見れば違うのかもしれません。今後も定期的にチェックして行きたいと思います。
今回も最後までお読みいただきまして有難うございます。では、皆様もどうぞご自愛ください。
治療経緯(備忘録)
※緑文字は緑内障関連
2015年10月 人間ドックにて緑内障(疑い)の指摘
2015年12月 複視を自覚
2015年12月 緑内障診断(左眼:中期、右眼:初期)
※ラタノプロスト処方(両眼)
2016年 1月 ドライアイ診断、ジクアス処方
2017年 1月 複視が悪化 ⇒ MG治療へ
2017年 2月 シェーグレン症候群(疑い)の診断
2017年 6月 左眼欠損拡大によりエイゾプト処方
※左眼 : ラタノプロスト・エイゾプトの計2剤
※右眼 : ラタノプロストの1剤
2019年 6月 左眼欠損拡大によりアゾルガ処方
※左眼 : ラタノプロスト・アゾルガ(配合剤)の計3剤
※右眼 : ラタノプロストの1剤
2020年 3月 後部硝子体剥離(左眼)
2021年 1月 後部硝子体剥離(右眼)
2021年 5月 緑内障末期一歩手前(左眼)の診断
2021年 7月 変視症を自覚(両眼)
2021年 9月 左眼にSLT(レーザー線維柱帯形成術)
2022年 3月 眼圧低下も期待して白内障手術(両眼)
2022年 4月 緑内障末期(左眼)、中期(右眼)の診断
※白内障手術後に眼圧下がらずアゾルガ(両眼)復活
2022年 7月 眼圧下がらずラタノプロスト復活
※左眼 : ラタノプロスト・アゾルガ(配合剤)の計3剤
※右眼 : ラタノプロスト・アゾルガ(配合剤)の計3剤
2022年11月 変視症は網膜変性症が原因との診断
2023年 1月 ジクアスをジクアスLXに変更
2023年 11月 眼圧下がらず両眼の点眼薬変更
※ラタチモ(配合剤)・アイラミド(配合剤)の計4剤