先日(10月3日)、脊柱菅狭窄症の主治医からいただいた紹介状を持参して、重症筋無力症(MG)で治療中の病院の整形外科を受診しました。



大腸ポリープ切除と胃ポリープの経過観察でもお世話になっており、整形外科は4科目になります。



⬇️紹介状と装具の図



当初診察室では、私がCM関節(第3関節)ではなくMP関節(第2関節)が痛いなどトンチンカンなことを言っていたため、



本当に母指CM関節症の患者なのかと整形外科医(手の専門医)に疑われたようでしたが、



最終的には母指CM関節症との診断をしていただき、取りあえず治療に向けた第一歩を踏み出すことが出来ました。



左手親指の状態はというと、結構進行した母指CM関節症らしく、



軟骨のすり減り具合を5段階で表すと4で(5は全く無いレベル)、CM関節の軟骨がすり減ってほとんど無く、



対処療法や保存療法で凌ぐレベルを越え、既に手術適応の状態とのことでした。



痛みに鈍感な特異体質のなせる技でしょうか、初診から5年間、CM関節が亜脱臼したまま治療も受けずに放置したのがいけなかったようです。



手術は骨切り術か関節形成術になるそうで、痛みがさほどではないため当面経過観察とはなりましたが、痛みが強くなれば即手術と伝えられました。



なお、MP関節に痛みがあるのはCM関節が亜脱臼して可動域が狭くなっており、それ補うようにMP関節が余計に働いて腱鞘炎になっているとのことで、



MP関節が過伸展してスワンネック変形しているのがその証拠と、医師から指摘されました。



余談ですが、脊柱菅狭窄症の主治医が触診だけで母指CM関節症を言い当てたのには改めて感心したと同時に、ゴッドハンドの持ち主と認定させていただいたのは言うまでもありません。(上から目線)



以下に経緯と受診記録を記しました。自分記録用で悠長な内容なためご興味のある方はご覧ください。



では、皆様もどうぞご自愛ください。





経緯


2017年  2月 母指CM関節症の診断

母指CM関節症診断時の記事 



2022年  5月〜左手のMP関節が定期的に痛むように


2022年  9月 手の専門医受診を促される





受診記録


新患受付して整形外科へ向かう。



診察に入ると医師が紹介状(診療情報提供書)を見ている。『左手親指のどのあたりが痛いのですか。』と、医師。



レントゲンデータが無いためなのか、母指CM関節症なのか疑っているように見える。 



久々に医師との距離を感じて少々不安になるも、せっかく脊柱菅狭窄症の主治医に紹介していただいたのだからと気を取り直して、



「今は腫れていませんが、MP関節(第2関節)が定期的に赤く腫れて痛くなります。」と、左手親指を動かしながら努めて明るく答える。



⬇️CM関節が亜脱臼したり、MP関節が過伸展したり、一部で筋萎縮したりして母指球あたりがシワクチャです。



『MP関節が痛いというのは、母指CM関節症とは違う症状だと思います。とりあえず手のレントゲンを撮ってきてください。』と、医師。



益々母指CM関節症を疑っている様子。



MGの確定診断前、脳神経内科医に心因性を疑われていた頃のトラウマを思い出しながら看護師さんからレントゲン室へのルートを聞き、一旦診察室を出る。



手の甲側からと、握手をするように掌を立てて親指側からの2枚のレントゲンを撮って再度診察室に入る。



入るや否や『CM関節(第3関節)を動かすとギシギシと引っ掛かりませんか。CM関節に痛みは走りませんか。相当痛いはずですが・・・』と、医師は畳み掛けるように質問してくる。



「5年の初診時には亜脱臼の状態でしたが、軟骨のすり減りはありませんでした。その後、MP関節(第2関節)がたまに腫れることがあってもCM関節はさほど痛まなかったため治療は受けていません。」と、またまた親指を動かしながら返答すると、



医師が痺れを切らしたようにレントゲン画像を眼の前に差し出しCM関節あたりを指差しながら、



『CM関節の軟骨が相当すり減っていています。軟骨のすり減りの度合いは5段階で4。ちなみに5が全く軟骨が無いレベルで、4はかろうじて残っているレベルです。』



『初診から5年間、亜脱臼したまま放置したため軟骨がほとんど無くなったのだと思います。本来ならば強い痛みが出ているはずです。手術適応の状態です。』



CM関節の痛みはさほど感じないと改めて伝えると、稀に私のように痛みを感じない患者がいるとのこと。(本当に稀に)



なお、MP関節に痛みがあるのは、CM関節の可動域が狭くなっているため、それを補うようにMP関節が無理に動いて腱鞘炎になっているのとのこと。



MP関節が過伸展してスワンネック変形しているのが証拠らしく、治療を受けなければ更に変形が進むらしい。



『当面経過観察としますが、痛みが強くなれば手術を検討しましょう。骨切り術か関節形成術のどちらかになると思います。』



『では、2ヶ月後に受診してください。ただ、MP関節が腫れたら状態を見たいので、その前に受診してください。』と、医師(手の主治医になる予定)。



とりあえず治療の対象となったことに安堵し(?)、診察室を出る。