私達が生活するうえで予防しなければいけない病気のひとつ!一緒に勉強しましょう!
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破傷風(はしょうふう)
夏休みも目前。野外活動が増える季節です。
破傷風って何?
『破傷風』は土壌に広く生息する破傷風菌という❝細菌❞による感染症です
動物の腸の中や糞便中にもいます
屋外でけがをした時に傷口から侵入することもあります。
動物に咬まれたときに感染することもあります。
世界中の土壌の中にいるので、私達は常にこの細菌によって感染するリスクはあります。
破傷風菌Clostridium tetaniとは?
生きるために酸素を必要としない『嫌気性菌』です。
文字通り、「気」を嫌う性質を持った菌です!
破傷風菌は空気にさらされると発育できずに死んでしまいます。
潜伏期間は?
約3~21日と幅広いです。平均的には約1週間から10日です。
潜伏期間とは?➡症状発生するまでの日数のこと
臨床症状
①筋肉のけいれん
筋肉が無意識に硬くなって動かせなくなります。
よく見られるのが『開口障害』です。➡これが初期症状として見られることが多いです。
全身の筋肉が痙攣をおこすこともあります。
②自律神経が不安定になる
脈が徐脈になったり頻脈になったり(脈が通常より早くなったり遅くなったりします)
血圧も高くなったり低くなったりと不安定になります。
≪重症化したら≫
傷口から菌が入って毒素を通して様々な体の神経に作用します。全身の筋肉が硬くなってしまい息をすることも困難になり亡くなることもあります。
重症化すると命の危険があるのです‼️
破傷風を予防する方法
①汚れた傷口を丁寧に洗う
②ワクチンを打つ
破傷風を予防するために大事なことを頭に入れておこう!
転倒や事故で負傷した、動物に咬まれたなど・・・汚れた傷口はすぐに流水で念入りに洗いましょう!
破傷風を予防するワクチンは『破傷風トキソイド』
破傷風はワクチンによる予防効果が大きい
破傷風トキソイドの予防効果約10年です。しかし感染のリスクが高そうな創部であり、破傷風トキソイドワクチンを打ってから5年以上経過していたらワクチンを打つこともあります
(ワクチン接種が禁忌なパターン)
①明らかに37.5度以上の発熱がある
②過去に破傷風トキソイドでアナフィラキシーを起こしたことがある
③重篤な急性疾患に罹患していることが明らかな状態
破傷風菌に効果のある抗菌薬は無いのか?
メトロニダゾールやペニシリンという抗生剤があります
注意すること
抗菌薬は毒素の産生・放出を予防するものです。
もし体内に既に毒素が産生されていたら、これらの抗菌薬は効果がありません。➡ヒト破傷風免疫グロブリンを用いて毒素を中和する必要があります。
日常に潜む危険を知っていると予防できる病気があります。少しでも知識を増やして快適に毎日を過ごしましょう❣